シャトー・ル・ロゼー シャスラの再発見に取り組む

熟成してもおいしいシャスラ... 2014.12. 9

 スイス・ヴォー州のレマン湖畔西側に広がるラ・コート地区は、州内で一番ブドウ栽培面積が大きく、ワイン生産量の約40パーセントを生産している。この地区にある「シャトー・ル・ロゼー」は、オーナーのピエール・ブーヴィエ氏が両親から受け継いだブドウ畑と別の所有者から買い取ったブドウ畑を合わせて2000年にスタートした若いワイナリーだ。ブーヴィエ氏は建築家であり、ワインのエチケットから、12世紀に建てられたという「シャトー・ル・ロゼー」の内装まで、すべて自身で手掛けている。

「2000年に買収してからカーヴもタンクも醸造家も一新しました。そして2014年ヴィンテージからすべてのワインがビオになります。ただしビオを強調する気はありません。昨今の温暖化をはじめとする気象条件などから考えたら、ビオやエコロジックはもはや普通なのです」とブーヴィエ氏。

現在自社畑は合計4・5ヘクタールある。シラーやソーヴィニヨン・ブランは風が当たらないシャトー付近の畑に、シャスラやシャルモ(シャスラとシャルドネの交配品種)、ピノ・ノワールなどはシャトー裏手の標高約450メートルの場所に植えている。

「シャスラはテロワールと造り手によってまったく味わいが異なるニュートラルな品種です。私がワイナリーを始めた理由の一つが、一時忘れ去られていたシャスラの美味しさを再発見させるためでもあります」。シャスラを使った『コテ・ニル』は柑橘類やグレープフルーツの香りがあり、フレッシュ感が楽しめる。シャスラはこのフレッシュ感を味わうのが一般的だが、実はここでは樹齢40年のシャスラをマグナムで熟成させている。「古木でも若い樹齢のブドウ樹でも、シャスラは熟成できます。それをぜひ知っていただきたい」とブーヴィエ氏はさまざまなシャスラへの思いを語ってくれた。

ワイン王国編集部
この記事を書いたのは
ワイン王国編集部
です。
  • twitter
  • facebook
  • LINE

関連