「バンジャマン・ルルー」プロフェッショナル・テイスティングセミナー開催

 2016.12.21

1975年生まれの若きネゴシアン、バンジャマン・ルルー氏。ワイン造りとは無関係の家庭に育ったものの、15歳前後からワインの道へ。「コント・アルマン」の総責任者であったパスカル・マレシャン氏から仕事を教わり、19歳でオレゴンの「ドルーアン・オレゴン」で修業。帰国後は「コス・デストゥルネル」「メゾン・ルイ・ジャド」で経験を積んだ。その後ネゴシアンを立ち上げ、2007年にファーストヴィンテージをリリースした。
「私はドメーヌ、ネゴシアン、そのどちらでもないと思っています」とルルー氏。この2~3年でまた畑を増やし、5年後には自社畑のブドウと購入ブドウを半分ずつにしたいと精力的だが、自社畑と契約畑の扱いに違いはない。両者のブドウをブレンドすることもある。また契約畑からのブドウは、良年もそうでない年も、同じ条件で購入するのがルルー氏の鉄則だ。「ドメーヌの人たちと同じことです」と言う。
セミナーでは、2014年のテイスティングを行った。この年は収穫量は減ったが、ルルー氏が造ってきた中で最も美しい白ワインができたという。中でも『サン・トーバン レ・ミュルジュ ダン・デ・シアン 2014年』(9500円・税別)は「エネルギーがすごい」。石灰質が強いサン・トーバンの畑独特のミネラル感がある。奥から、よく熟した果実の香りが表れる。
赤ワインは「清涼感のあるピノ・ノワールができた。タンニンがよく成熟し、酸は抑えられた。結果、コート・ド・ボーヌ地区はチャーミングな赤い果実がよく出ている」とルルー氏。『ヴォルネイ クロ・ド・ラ・カーヴ・デ・デュック 2014年』(1万6000円・税別)には心地いいヌケ感とイチゴのような香りがある。0.6ヘクタールを単独所有する区画「デュック」に特徴的なフローラルなニュアンスも取れる。
近年の心配ごとは何よりも「天候」と言う。例外的な天候が続き、収穫は不安定だ。それを乗り越えるために、周囲の造り手との強力や情報交換を惜しまない。
「私がコント・アルマンで働いていた20代のころは、造り手同士のコミュニケーションは乏しく排他的だった。でも今は違う。畑や醸造のことだけでなく、いろいろなことを相談できる環境があります」
ブルゴーニュ・ワインファンを泣かせの年が続いているが、こうした若手生産者たちの改革や新しい試みは、ワイン愛好家やワイン業界を明るくしてくれる。

問い合わせ先:㈱ヴィノラム TEL.03-3562-1616

ワイン王国編集部
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