「ドメーヌ・ド・バロナーク」20周年記念テイスティングと昼食会

 2018.12.11

「バロン・フィリプ・ド・ロスチャイルド」グループが新たな飛躍を目指して1998年に買収したリムーの「ドメーヌ・ド・バロナーク」が今年20周年を迎えた。これを記念して新たに建設した樽醸造庫のお披露目を兼ねて、ドメーヌ・ド・バロナークで垂直テイスティングと記念昼食会が行われた。

17世紀から続くドメーヌ・ド・バロナークは一時期低迷していたが、バロン・フィリップ・ド・ロスタイルドがグループのノウハウを惜しげなく注ぎ込んだ結果、赤ワインの質が劇的に向上し、INAO は2003年にリムーの赤ワインをAOCリムーに格上げした。

ドメーヌ・ド・バロナークのブドウ畑は標高250mから300mの斜面にあり、さらにピレネー山脈に近いことから昼夜の寒暖の差が激しい。これがワインに独特のフレッシュさを与えている。また、地理的に大西洋気候と地中海性気候の混じり合う場所で、大西洋気候帯のボルドーの主要品種(メルロ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン)とフランス南部の品種(シラー、グルナッシュ、マルベック)を植え、これらをブレンドしているのが大きな特徴だ。

2008年から生産を始めたセカンドワイン「キャピテル」は特にシラの割合が高く、ファーストラベルの「ドメーヌ・ド・バロナーク」とは個性がかなり異なる。昼食会の席上、ジュリアン・ド・ロッチルドは「ドメーヌの個性は『キャピテル』の方によりはっきりと出ているように思う。私は個人的に『キャピテル』に大変愛着を抱いている」と語っていた。

ドメーヌ総面積110haのうちブドウ作付面積は43ha。赤ワイン品種が32haで、白ワイン品種(シャルドネ)が11ha。2009年産から販売を始めた白はグルナッシュに接ぎ木したシャルドネを使っており十分な樹齢を感じさせる内容のあるワイン。発売直後からパーカーが高得点を与え注目を集めている。

冒頭の写真は(左から)ジャン=ピエール・ド・ボーマルシェ、ジュリアン・ド・ボーマルシェ・ド・ロスチャイルド、カミーユ・セレス・ド・ロスチャイルド、フィリップ・セレス・ド・ロスチャイルド。後ろに見えるのは守護神のマスカロン

Toshio MATSUURA(Paris)
この記事を書いたのは
Toshio MATSUURA(Paris)
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