ジョエル・ピーターソン氏と、息子のモーガン氏のワインを「ベンジャミンステーキハウス」でお披露目

 2019.4.19

過日、カリフォルニアの「レイヴェンスウッド」創業者で“ジンファンデルのゴッドファザー”と称されるジョエル・ピーターソン氏(写真左)と、息子のモーガン・ピーターソン氏(中央)、ビジネスパートナーのクリス・コトレル氏が来日し、六本木の「ベンジャミンステーキハウス」でワインディナーを開催した。
ジョエル氏は、2001年にワイナリーが「コンステレーション」に買収された後も15年ワイナリーで仕事をしたが、今から3年前、自身のワイナリーは「ワンス・アンド・フューチャー」を起こした。ワンス=かつて、レイヴェンスウッドでカリフォルニア・ジンファンデルを全世界に広めたジョエル氏が、フューチャー=これからに向けて、思いのたけを込めてワインを造る。使用するブドウ樹の多くは古木だ。
「いいワインを造るには、樹齢の高い樹を守り長く残すことが大事。カリフォルニア最古と言われる畑に植わる、1885年の樹も使っています」と現在71歳のジョエル氏。
『ジンファンデル・ベッドロック・ヴィンヤード ソノマ・ヴァレー 2016 年』は落ち着いたスパイスの香りと森林を思わせる奥深い香り、ミネラルが中心を通り抜けるような心地よさ。最後にヴァニラの風味がふわりと残る。
息子のモーガン氏も、自身のワイナリー「ベッドロック」で同じ「ベッドロックヴィンヤード」からワインを造る。『ザ・ベッドロック・ヘリテージ・レッド ソノマ・ヴァレー 2017年』。熟した甘い果実の香りが印象的で、チャーミングだが力強いスタイル。
ジョエル氏のワインがジンファンデル75%以上、モーガン氏のワインがジンファンデル55%と、同じフィールドブレンドのワインでもセパージュの違いがあるが、父と子のワインは印象が全く違う。
「品種の個性ではなく、ベッドロックのテロワールを表現するためにフィールドブレンドにしました。ここは赤土の粘土堆積土壌で、水はけの良い土地。ゆえに香りが高いオレンジのような芳香を持つのが特徴となります」
とジョエル氏は語るが、造り手による違いがこれだけ大きな味わいの違いに発展するのは興味深い。
「お互いシンプルにテロワールを表現するワインを造りたいと思った結果です」
モーガン氏が手掛ける「ベッドロック」の白ワインも秀逸だ。『リースリング・ウィルツ・ヴィンヤード シエネガ・ヴァレー 2017年』は1963年に植えられた自根のリースリング。石灰質土壌からくる輝くような酸味とミネラルを、花崗岩土壌が表す旨味が融合したワインだ。硬質さとリッチさが相まって、食事の席を盛り立ててくれる。赤ワインはもちろんだが、この白も上質のステーキと抜群に相性がいい。
モーガン氏もまた、土地の声を聞き、素直にワインに反映させることを目指すワインメーカーである。古木を大切にし残そうと努力するところも同じ。頼もしい次世代の造り手の活躍が楽しみだ。

ワインの問い合わせ先:㈱中川ワイン
TEL. 03-3631-7979

取材協力:ベンジャミンステーキハウス 六本木
東京都港区六本木7丁目14-4 レム六本木ビルB1F
TEL:050-3187-9089
営業時間: Lunch 11:30-15:00 (LO 14:00)
Dinner 月〜土/ 17:00-23:30 (LO 22:30) 日・祝/ 17:00-22:00 (LO 21:00)

ワイン王国編集部
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