10月1日付で、フランス農業省が今年のワイン生産量の見込みを発表した。今年は4224万hlで前年に比べ14パーセント減、過去5年の平均に比べ7パーセント減という結果となった。

画像1: フランスワイン、2019年の収穫状況は?

 これは春の霜害、開花時の天候不順による不結実や開花不良、さらに6月、7月の猛暑、そして収穫時まで続いた干ばつによって果汁の量が極端に少なかったことによる。

 しかし、湿り気がなかったために病気の発生は抑えられ衛生状態のよいブドウを収穫することができた。

画像2: フランスワイン、2019年の収穫状況は?

 生産量見込みを年次別に比較すると2014年=4686万hl、2015年=4791万hl、2016年=4550万hl、2017年=3674万hl、2018年=4937万hl、2019年=4224万hl。

 2017年は春の歴史的な大霜害で20パーセント以上の収穫を失ったが、2018年は逆に歴史的な大収穫となった。そして今年は再度平年を大きく下回る収穫となるなど、このところ収穫が天候に大きく左右されている。

 2019年産の産地別収穫予想は表のとおりでシャンパーニュ、ブルゴーニュ、ボージョレ、アルザス、ロワールなど主要産地はいずれも前年に比べて20~30パーセントの大幅減となっており、先行き販売価格の値上がりは避けられないとみられる。

2019年産フランスワイン収穫予想(10月1日現在)

産地2019年産(1000h)前年比平年比
シャンパーニュ2,526-26%-4%
ブルゴーニュ、ボージョレ1,926-33%-19%
アルザス1,020-21%-7%
サヴォワ116-13%3%
ジュラ60-51%-28%
ヴァン・ド・ロワール2,410-28%-9%
コニャック7,935-20%-7%
南西地方3,466-11%-3%
ボルドー5,212-6%-4%
ラングドック、ルーション11,500-9%-7%
コルシカ320-5%-4%
南東地方5,1101%-5%
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