今年も「トレ・ビッキエーリ試飲会」が東京で開催された。これは、イタリアワインのガイドブック『ヴィーニ・ディタリア(イタリアワインガイド)』2020年度版で最高評価の「トレ・ビッキエーリ」(3グラス)を獲得したイタリアワインを試飲できるイベントだ。

画像: イタリア最高評価のワインが集まるガンベロ・ロッソ主催「トレ・ビッキエーリ試飲会 2019」

オープニングセレモニーと『トップ・イタリアンレストラン2020』授賞式

 11時からのオープニングセレモニーでは『ヴィーニ・ディタリア』の編集長であるマルコ・サベリコ氏と、日本語版の翻訳者である宮嶋勲氏が登壇した。

「トレ・ビッキエーリのツアーの中でも、東京は重要な会場です」と、日本とイタリアの強固な絆について話すサベリコ氏。

「数多くあるイタリアワインの中で最良の銘柄を知るには、『ヴィーニ・ディタリア』を見るのが一番!」と笑顔で語る。

 その後、来賓としてイタリア大使館一等参事官のエンリコ・ヴァッターニ氏が登場し、EPA発効後のイタリアワインの順調な推移について話した。

「今年2月に日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)が発効しました。この歴史的な取り組みにより、約8カ月経った今、価格、バリューにおいてイタリアワインの市場がとても活性化し、17パーセント増加しました。スパークリングワインはさらに伸び、28パーセント以上の成長です」

画像1: オープニングセレモニーと『トップ・イタリアンレストラン2020』授賞式

「ガンベロ・ロッソは、食、料理、ワインを総合的に紹介しています。その中で世界の素晴らしいイタリアレストランを紹介しているのが『トップ・イタリアンレストラン2020』です。今日は、ジュゼッペ・カッルスが会場へ来ました」とサベリコ氏の紹介で登場したのは、『ガンベロ・ロッソ』副編集長を務めるジュゼッペ・カッルス氏。

 このガイドでは『ガンベロ・ロッソ』の伝統的な1つから3つのシンボルとして、ファインダイニングにはフォークを、伝統的なトラットリアには海老のマークを、ピッツェリアにはピッツァのスライス、ワインバーにはワインボトルのマークを掲載。正真正銘のイタリア料理であるか、食材のトレーサビリティ、風味の純度、サービスおよびワインリストの充実さが重要な基準となる。

「『トップ・イタリアンレストラン2020』は、優れたイタリアレストランを紹介しているデジタルガイドです。世界の中で、最も素晴らしいイタリアレストランがある都市は三つあり、パリ、コペンハーゲン、そして東京です!」と話し、選出された東京のファインダイニング、トラットリア、ワインバー、そして「レストラン・オブ・ザ・イヤー」の発表及び表彰状の授与式を行った。

画像2: オープニングセレモニーと『トップ・イタリアンレストラン2020』授賞式

【高級料理店部門】
3フォーク受賞:「イル・リストランテ ルカ・ファンティン」(中央区銀座)
3フォーク受賞:「ハインツ・ベック」(千代田区丸の内)
2フォーク受賞:「サポセントゥ・ディ・アキ」中央区築地)
2フォーク受賞:「エトゥルスキ(港区青山)」*「スルジーヴァ賞」とのダブル受賞

【伝統料理部門】
 3シュリンプ受賞:「ICARO miyamoto」(目黒区上目黒)
 2シュリンプ受賞:「トラットリア ダイ パエサーニ」(新宿区西早稲田)
 2シュリンプ受賞:「クオーレアズーロ」(目黒区上目黒)

【ピッツェリア部門】
3スライス受賞:「ナポリスタカ神谷町店」(港区麻布台)
3スライス受賞:「ザ ピッツァバー on 38th」(中央区日本橋、マンダリン オリエンタル 東京内)

【ワインバー・エノテカ部門】
 2ボトル受賞:「バール & エノテカ インプリチト「(渋谷区東)*「ヴィッラ サンディ賞」とのダブル受賞

今回の受賞店は過去に選定されたレストランとともにデジタルガイドに掲載
http://www.gamberorosso.it/en/restaurants/itinerary/top-italian-restaurants-in-tokyo/

『トップ・イタリアレストラン』デジタルガイド
www.gamberorosso.it/restaurants

『トレ・ビッキエーリ試飲会』会場より

画像1: 『トレ・ビッキエーリ試飲会』会場より

 ロベルト・ボスティッコ氏は、プロセッコ「カベルト」やトスカーナのワイン「サルケート」など、イタリアと日本をつなぐエージェント。

「サルケートは、エコワイナリーの最先端! 2011年9月に世界で初めてとなるオフ・グリッド(エネルギーの供給を一切受けない)を完成させました。ワイナリーで使用する電力はすべて自家発電で賄っている、世界一エコなワイナリーだよ!」

 例えば、ワイナリーの地上に設置してある「採光装置」。地下へと続くチューブ内は反射するように作られているため、光を反射しながら、地下1階、2階にあるセラーへ光を届ける。セラー内の温度管理は、死火山「アミアータ山」の地熱を利用するなど、すべてにおいて自給自足のワイナリーだ。

 ボスティッコ氏が手に持っている「サルケート」が造る『ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ 2016年』(税別希望小売価格3900円/輸入元:モトックス)は、今年トレ・ビッキエーリを獲得!

画像2: 『トレ・ビッキエーリ試飲会』会場より

 ルイジ・コッラヴィーニ氏はイタリア北東部のワイン生産地フリウリの地でコッラヴィーニ家4代にわたり経営されているワイナリー「コッラヴィーニ」の当主だ。

 2週間陰干ししたブドウを使用した『ブロイ 2017年』(税別希望小売価格6300円/輸入元:日欧商事)は、南国フルーツのようなニュアンス。柔らかな果実味と丸みのある酸味で調和の取れた味わいが楽しめ、これからの季節にお勧めの白ワイン!

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