サヴォワワイン生産者委員会(Comite Interprofessionnel des Vins de Savoie)

 サヴォワワイン生産者委員会がフランス大使公邸でセミナーを開催した。サヴォワはアルプスの峰に囲まれた平均標高1500メートルの山岳地帯で、エレガントな白ワインをメインに造らている。

 サヴォワ県の作付面積は2200ヘクタール、全体がAOP(原産地保護呼称)。標高250 ~ 500メートルに畑が広がり、ブドウは山のふもとの急斜面で栽培している。品種は23あり、その多くは固有品種。代表的な白ブドウはジャケールやアルテス、黒ブドウはモンドゥーズやぺルサン。比率は白ワイン70パーセント、赤ワイン20パーセント、ロゼワイン5パーセント、スパークリングワイン5パーセント比率。輸出はわずか5パーセントしかしておらず、地元でほぼ消費されるワインだ。

画像: サヴォワワイン生産者委員会(Comite Interprofessionnel des Vins de Savoie)

 なかでも注目を集めるのが2015年に認定された『クレマン・ド・サヴォワ』だ。アルザス、ボルドー、ブルゴーニュ、ディー、ジュラ、リムー、ロワールに続く、8番目のクレマンの産地となった。

 かつてからアルテッスやジャケールを使って広く作られていたが、規定を満たすには白と赤両方の品種を使っている必要がある。60パーセントを土着品種のジャケールとアルテッスを使用し、残り40パーセントは赤品種を20パーセントまで使用することができる。このクレマンはスカンジナビア諸国、アメリカ、ベルギーを中心に輸出。サヴォワワイン全体の輸出相手国第1位はアメリカで、同委員会広報のフランク・ブレキュレス氏は「日本は第2位の市場」だと話していた。

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