ルイ・ジャド(Louis Jadot)

 2月上旬、「ルイ・ジャド」2018ヴィンテージ、バレルテイスティセミナーが行われた。ワイン造りにおいて、ここ数年で一番の変化は「温暖化」だという。気候の温暖化はブドウ栽培とワイン造りに影響を及ぼし「ブルゴーニュも影響を受けています。2016年ヴィンテージあたりから熟度が高く酸が穏やかなワインが多くなった印象です」と語るのは、先日「ルイ・ジャド」を訪問したワインジャーナリストの山本昭彦氏。

「2018年ヴィンテージは、ヴィニュロンの腕が試される年でした。栽培が難しい年だから試される……というのではなく、今までの経験をどう生かすか、知恵と機転が重要だった。例えば新世界で修業をした経験のある造り手は、その知識が大いに役立ったのはないだろうか」と語る。その後ブルゴーニュの現状をひととおり話し、来日している輸出部長のアメリー・サンテュックさんにマイクを渡した。

 「2018年は冬に雨が多かった年。しかしこの雨が季節を順調に進め、その後は日照にも恵まれました。収穫は、日をしっかりと見極めて8月29日、30日に。シャブリからプイィ・フュイッセまでを、ほぼ同時に収穫しました。よく成熟し、凝縮感のあるブドウに育ったため、出来上がったワインは、白も赤も果実の濃縮感がありつつも適度な酸味もありバランスに優れています」とアメリ―さん。

 『ルイ・ジャド フィサン クロ・モロー モノポール 2018年』と『ルイ・ジャド ヴォルネイ プルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・バール2018年』をテイスティングした。一口含んだ途端、思わず「美味しい……」と声が漏れる。フィサンクロ・モロー モノポールはまろやかでクリーミー。ふくよかで芳醇な果実味とフレッシュな酸がありバランスが取れた味わい。ヴォルネイプルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・バールは果実の濃縮感を感じ、とてもジューシー。アロマのパレットも豊かで、次々と香りが立ち上る。バレルテイスティングでこの出来栄え。2018年ヴィンテージの秀逸さに期待が高まった。

画像: ルイ・ジャド(Louis Jadot)

ルイ・ジャド フィサン クロ・モロー モノポール 2018 年
Louis Jadot Fixin Clos Moreau Monopole
価格:5000円(税別)

ルイ・ジャド ヴォルネイ プルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・バール2018 年
Louis Jadot Volnay 1er Cru Clos de la Barre
価格1万1500円(税別)

問い合わせ:日本リカー(株)
TEL:03-5643-9770

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