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シャンパーニュ「ドン ペリニヨン」の最高醸造責任者を28年間務めたリシャール・ジョフロワ氏が、富山県立山で造る日本酒「IWA」が発表されました。それを受けジョフロワ氏の友人としてこのプロジェクトを応援する児島速人氏がインスタグラム「le_plaisir_de_toyama」を始動。IWAと料理の相性を綴っています。児島氏とジョフロワ氏の出会いから、プロジェクトを支援することになった経緯、「le_plaisir_de_toyama」の全容、IWAについて紹介する連載です。

画像1: シャンパーニュの帝王が醸す「IWA」と響き合うマリアージュ
インスタグラム「le_plaisir_de_toyama」始動

リシャール・ジョフロワとの友情

今から30年ほど前、私はある航空会社でソムリエ育成教育と機内ワイン選定委員をしていました。この会社では、ファーストクラスで『ドン ペリニヨン』を多く取り扱っていたこともあり、輸出ディレクターに「モエ・エ・シャンドン」のメゾンへ3回ほどご招待いただく機会がありました。その際は直接会うことはありませんでしたが、ちょうどリシャール・ジョフロワ氏が最高醸造責任者としてのキャリアをスタートした時期です。

時は流れ2018年11月、ロンドンで『デカンタ』誌が毎年開催する「ファイン・ワイン・エンカウンター」というカンファレンスに参加しました。このカンファレンスでは、メーカーによる出展ブース以外に、プレミアムワインのメーカーによる「マスタークラス」がいくつか開かれます。毎年シャンパーニュ地方からは必ず1社が登場していますが、たまたまこの年はドン ペリニヨンで、リシャールが講師でした。

画像2: シャンパーニュの帝王が醸す「IWA」と響き合うマリアージュ
インスタグラム「le_plaisir_de_toyama」始動

そのカンファレンス終了後、しばし立ち話をしてみると、彼は今年いっぱいでドン ペリニヨンをリタイアするとのこと。また第2の人生で再び新しいことにチャレンジをしたいこと、また日本は第2の故郷のように好きだという思いを聞きました。

そこで半ば冗談のつもりで「だったら、日本でワインでも造ってみたら」と言ったら、急に真顔になり「なんでそれを知っている」と。そこでもう少し話を突っ込んでみると、日本酒を造る「IWAプロジェクト」の話しをしてくれたのです。

その場は名刺交換をして別れましたが、後日彼からメールが届き、2019年2月に東京に行くから、ぜひ会いたいとのこと。そして会った際、いろいろと彼のヴィジョンを聞きながらこちらの意見もぶつけて議論すると、別れ際にぜひこのプロジェクトに協力してくれないかと求められました。たった2度お話しただけですが、私を気に入ってくれたのは、彼独特の感性なのでしょうか。これがドン ペリニヨンのアサンブラージュに生かされ、そして大成功をもたらしたのかもしれませんが、こちらもこれから彼の期待と感性に応える責任に、身が引き締まる思いでした。

それからしばらくして、今年1月、彼が来日したので、家内と食事に誘うことに。待ち合わせは神楽坂のとあるワインバーでしたが、彼がナビを頼りに何と1人で現れたのにはびっくりでしたね。そこでわれわれが主宰するイベントへの参加を快く引き受けてくれたのに加え、第1回のIWAのリリースが4月ということを教えてくれました。

彼のプロジェクトに、友人として何ができるか。
いろいろ検討の結果、われわれが現在開催している「Vin de Bonheur」というワインと料理のマリアージュサロンのコンセプトと合うのでは、という結論に至ったのです。(つづく)

児島速人
ワインエデュケーター、ワイン教本著者、ワインコンペティション審査員。 JSA認定シニアソムリエ、アジア初のSWE認定CWE。元JSA理事、元米国SWE本部理事・日本およびアジア支部長。シェリーエデュケーター、日本酒利き酒師、ブルゴーニュ利き酒騎士コマンドゥ―ル。航空会社在職中より20年にわたり「児島塾」を通して1000名を超えるJSAソムリエ、ワインエキスパートを育成。2000年以来「児島速人CWEワインの教本」「同 ワインの問題集」他を出版、教本はヨーロッパのグルマン賞でベスト教本賞を受賞し、韓国語にも翻訳された。 現在もDECANTER Asia Wine Awardsの日本代表審査員、日本ワインコンクール審査員、甲州エキスパート委員会副委員長。児島ちとせとともにワインマリアージュサロン「@vin_de_bonheur」、IWAのマリアージュを研究するインスタグラム「@le_plaisir_de_toyama」を主宰。

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