28年にわたり、5代目醸造最高責任者としてドン ペリニヨンを率いたリシャール・ジョフロワ氏が手掛けた日本酒ブランド「IWA 5」が誕生した。日本酒業界のみならず、ワイン業界、愛好家からの注目を集めるIWAをジョフロワ氏とともにオンラインで試飲する機会を得た。

 シャンパーニュ造りに携わってきていたころから「探求せずにはいられない」という性分だというジョフロワ氏。醸造家時代から度々、日本を訪れており「日本の文化にインスピレーションを感じ、磁石のように惹きつけられる。日本とコラボレーションしたいと思っていた」と日本酒造りに挑戦したきっかけを話した。

 日本酒名の“5”は「酒米の種類」「酒米の産地」「酵母」「酛造りの手法」「発酵方法」といった日本酒を構成する五つの重要な要素を表している。これらの要素を巧みにブレンドして仕上げたのが『IWA 5』だ。

 シャンパーニュでも「アサンブラージュ(ブレンド)」はメゾンの神髄を表現するものとされているが、これをあえて日本酒でやろうとしたわけではないとジョフロワ氏。IWAで目指したのは「バランスの良さや軽やかさを重視した。複雑さは2次的な要素。最初から最後まで一貫した味わいが感じられる」という。バランスの良さを追求したところ、シャンパーニュでの長年のアサンブラージュ経験が結果的に生きてきたのだ。

 テイスティングしてみると、フルーツ香よりウッドスパイス、ナッツのような香りを先に感じる。アタックにはアルコールを感じるが、まろやかな甘さと程よい酸が絶妙なバランスを生み出している。

「6~8度の温度では魚の料理と良く合います。38度程度のぬる燗まで幅広い温度でも楽しめます」(ジョフロワ氏)
 大きめのワイングラスで、温度による味わいの変化を感じながら楽しみたい日本酒だ。

ボトルデザインは「アップル・ウォッチ」などで知られるオーストラリアのプロダクト・デザイナー、マーク・ニューソン氏。ラベルは書道家の木下真理子氏とアートディレクター中島英樹氏のコラボレーションによるもの。また2021年春、世界的建築家、隈研吾氏によって設計されたコンテンポラリーな酒蔵「白岩」が富山県立山町白岩にオープンする予定。すべての要素にジョフロワ氏のこだわりが散りばめられている。

詳細・問い合わせ:https://iwa-sake.jp

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