シャンパーニュは工夫次第で付加価値を付けて販売することが可能なため、家族が所有する小さなブドウ園を活用し、個性的で高品質なシャンパーニュの生産に情熱を燃やす栽培家(レコルタン・マミュピュラン)が次々に出現している。クリスチャン・ゴセ氏もその一人だ。50歳を期して自分自身のシャンパーニュを作りたいと決意。それまで兄弟で経営していた「ゴセ・ブラバン」から独立し、2015年に新しいブランド「シャンパーニュ・クリスチャン・ゴセ」を立ち上げた。

画像1: クリスチャン・ゴセ氏による新たな挑戦。偉大なアイ村のテロワールを最大に表現する「シャンパーニュ・クリスチャン・ゴセ」

 モンターニュ・ド・ランスに5ヘクタールを所有しているが、「クリスチャン・ゴセ」のブランドに使用しているブドウはアイ(3ヘクタール)、シュイ(0.5ヘクタール)のグラン・クリュのみ。ビオの認証は得ていないが化学的な除草剤、殺虫剤、徐黴(カビ)剤は一切使っていない。 

 現在販売している『ブリュット・A 01 グラン・クリュ(BRUT A01GRAND CRU)』は、最初の収穫である2016年のブドウをベースにした、ノン・ミレジメ。アイのピノ・ノワール80パーセントとシュイのシャルドネ20パーセントをブレンドしている。タンクでアルコール発酵とマロラクテックを行なった後、フィルターにかけずに瓶詰し、2020年2月にデゴジュルマンを行った。ドザージュは5g。僅かに金色を帯びた澄んだ色合いで、香りは既に開いていて心地いい柑橘や黄色い花のニュアンスが感じられる。口に含むと新鮮で心地よいアタックの後、充実した厚みのある味わいが長く続く。特に最後の酸とミネラルのバランスが素晴らしい。現地価格は34€。

 シャンパーニュと同時に「クリスチャン・ゴセ」のブランドで、コトー・シャンプノワ赤『アイ・グラン・クリュ・ロワズリュ 2018年』『アイ・グラン・クリュ・ピス・ルー 2018年』を販売している。いずれもアイ・グラン・クリュの単一畑で栽培したピノ・ノワールを自生酵母で発酵させ、約2年間樽熟成したもの。アイ・グラン・クリュのピノ・ノワールの濃縮した味わいを堪能できる製品だ。こちらの現地価格は60€。

画像2: クリスチャン・ゴセ氏による新たな挑戦。偉大なアイ村のテロワールを最大に表現する「シャンパーニュ・クリスチャン・ゴセ」

 クリスチャン・ゴセ氏は『“グラン・クリュの中のグラン・クリュ”と言われるアイ村のテロワールの潜在性を最大限表現すること。これが「クリスチャン・ゴセ」が目指しているものだ」としており、今後どんな製品が発売されるか楽しみだ。

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