1996年、チリのワインメーカー「コンチャ・イ・トロ」によって、アルゼンチンに設立されたワイナリー「トリヴェント」。2020年度には、販売額においてアルゼンチンワインのブランドで世界第1位に。また、ジェームス・サックリング氏などの著名なワイン評論家から高い評価を受ける、今注目のワイナリーだ。
12月に『トリヴェント オーガニック マルベック 2021年』のリリースを記念して、醸造責任者であるマクシミリアノ・オルティス氏によるオンラインセミナーが開催された。
新発売『トリヴェント オーガニック マルベック 2021年』
トリヴェントは、アルゼンチンにおけるサステイナブル(持続可能性)なワイン造りの先駆け的存在だ。人権、労働、環境、腐敗防止の4分野に関する「国連グローバル・コンパクト」認証や、環境や社会に配慮した事業活動に関する「Bコーポレーション」認証、ヴィーガン協会による認証も取得している。
そんなトリヴェントがサステイナブルなワイン造りを目指し、5年にわたる産地探しを経て完成させたのが『トリヴェント オーガニック マルベック 2021年』だ。
「20年にウコ・ヴァレーで収穫したブドウの出来が素晴らしく、オーガニック栽培に最適な地を見付けたと確信しました」と語るのは、醸造責任者のマクシミリアノ・オルティス氏。全工程で二酸化硫黄を一切使用せずワインを造っているという。
アロマは色の濃い果実に加え、スパイシーでフローラル。今回のセミナーで一緒に紹介された、オーガニック栽培ではない『レゼルバ マルベック』と比べると、よりフルーティーな味わいに。ミディアム以上のボディが感じられるが、エレガントな仕上がりだ。
このワインは樽熟成されていないが、その理由を「発酵後、すぐにテイスティングしたワインは、フルーティーで、クリーンで、素直な味わいがしました。ありのままの味わいを皆さんに届けたいと思って、樽熟成はせず、そのままボトリングすることにしました」とマクシミリアノ氏は語った。
そのほかのラインナップ
●『トリヴェント レゼルバ シャルドネ 2020年』
メンドーサ州でも標高が高いウコ・ヴァレー産のシャルドネを使用。
色調は淡いイエローに、きらめくグリーン。トロピカルフルーツを思わせるバランスの取れた豊かな香り。20パーセントはフレンチオークで熟成、しっかりとした果実味が印象的なアタック。ボディはミディアムからライトで、フレッシュな味わいが感じられる。
●『トリヴェント レゼルバ マルベック 2019年』
ウコ・ヴァレー由来の自然な酸、ルハンとマイプ由来の厚みのある果実味とタンニン、深い色調が特徴的。典型的な“アルゼンチン・マルベック”といえる。
外観は鮮やかな赤、輝くガーネット。チェリーやストロベリーのような凝縮感のあるアロマに、オークに由来するタバコやチョコレートの香り。タンニンはメンドーサらしくソフトで、長い余韻が感じられる。『レゼルバ シャルドネ』と同様、20パーセントのみ樽熟成(フレンチオークとアメリカンオーク)。
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