カリフォルニアを代表するワイナリーの一つ「カレラ」の創設者、ジュシュ・ジェンセン氏が6月11日に亡くなりました。ご冥福をお祈りします。

ジェンセン氏は1970年代初頭、エール大学とオクスフォード大学で学んだ後ヨーロッパを旅し、ブルゴーニュ「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ」で収穫を経験、ピノ・ノワールの虜となった。アメリカに帰国後、アメリカにはないピノ・ノワールのスタイルを探求。ブルゴーニュのように石灰岩の多い土地を探し、1974年、モントレー郡とサンベニート郡を分けるガビラン山脈ハーラン山の急斜面に敵地を見付けた。翌年「カレラ」を設立。
石灰質に富んだ畑で造られるワインは「カリフォルニアのロマネ・コンティ」と称され、ニューワールドワインの先駆者として、また世界のピノ・ノワールの最高峰として多くのファンに支持されてきた。
『ワイン王国』は取材を通じて交流があり、2019年2月にはインポーター「JALUX」との共催によるスペシャルイベント「家庭料理とのペアリング体験」を開催した。来日したジェンセン氏と醸造家のマイク・ウォーラー氏を迎え、菜園料理家でワインスペシャリストの沢樹舞さんが「カレラ」のワインに合わせた家庭料理を提案、ペアリングを体験した。
ジェンセン氏は「すき焼きとピノ・ノワール(セントラル・コースト ピノ・ノワール2015年、ジョシュ・ジェンセン・セレクション ピノ・ノワール2016年)はダイナマイト級のペアリング!」と絶賛。この時の様子は『ワイン王国110号』(2019年5月号)に掲載している。

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