世界的なフードロス問題解決に向けて、近年では日本のビール業界でも廃棄パンや規格外農作物を活用したビール醸造が積極的に行われている。私たち日本人の主食である食用米を使ったビールも日本では珍しくない。しかし炊いた米、つまり「ごはんの状態」でビール造りに用いるのは、耳を疑う話かもしれない。

それを実現させたのが、大阪府にフランチャイズ店をもつカレー屋店主と、食品ロスのアップサイクルを行うCRUST JAPAN株式会社。シンガポールに拠点を置くCRUST JAPAN株式会社は、あらゆる余剰食材をおいしい食品に変換するフードデック会社だ。2021年2月、大阪に日本法人を設立している。

同社の技術協力を経て開発されたのが、「まだ食べられるのに捨てられてしまう炊飯廃棄米」を使ったビール『箔米ビール−白金−』(ハクマイビール−シロガネ)。2022年1月26日からクラウドファンディングサイトMakuakeで先行販売がスタートした。

廃棄される運命にあった白米が、「箔」をつけて輝きを取り戻したビール

「箔米ビール−白金−」は、和風出汁を活かしたカレーを提供する「ジパングカリーカフェ」で廃棄される炊飯廃棄米をビールに使っている。カレー店としてどうしても避けられないのが、ごはんの廃棄問題。さらに近年はコロナ禍の営業自粛によって、客足が見込めなくなり、廃棄食材の量は増えているという。日本で廃棄食材の多くの割合を占めるのが「炊いたお米」だ。そこで、飲食店オーナーとして長引くコロナ禍で増え続ける炊飯廃棄米に着目し、カレーとの相性も文句なしのビールに進化させることを決意。廃棄パンを使ったビール醸造の実績があるCRUST JAPAN株式会社に依頼し、大阪にある醸造所の設備を使ったビール開発が始まった。

画像1: 廃棄される運命にあった白米が、「箔」をつけて輝きを取り戻したビール

スタイルはアメリカンホップの代表種、カスケードを使った香り豊かなアメリカンペールエール。商品名には、廃棄される運命にあった白米が輝きを取り戻したことを意味する「箔」をつけて「箔米」と名付けた。品のある白ラベルに包まれた「箔米ビール」は、お祝いなどのギフトにも良さそうだ。

画像2: 廃棄される運命にあった白米が、「箔」をつけて輝きを取り戻したビール

飲食店オーナーだからこそ、現実問題として葛藤を抱えていた炊飯米のロス問題。
その長年の葛藤を、箔がついたビールとして復活させたビールだ。炊いたごはんを使うという挑戦的な取り組み、フードロスに貢献する社会的意義、ビールに込められた志の高さに惹きつけられることもあるが、ビール好きとして単純に好奇心を刺激される商品であることは間違いないだろう。

画像3: 廃棄される運命にあった白米が、「箔」をつけて輝きを取り戻したビール

同社は飲食店の責任として、今後も持続可能な開発目標、SDGsの取り組みの一環として、世界中の食品ロスに貢献するアップサイクル事業を展開していく見込みだ。

【「箔米ビール『白金』-SHIROGANE-」商品概要】
サブ名:ZIPANGU RICE PALE ALE
種類:発泡酒
原材料:麦芽(イギリス産)米(国産)ホップ、 アロマ:柑橘系フローラル
内容量:330ml
製造元:株式会社 上方ビール
企画:株式会社 Zipangu Food Relations × CRUST JAPAN Inc.
問い合わせ先:(株)ジパングフードリレーションズ
電話:050-7127-8695(担当:安藤)
メール: zipangucafecompany@gmail.com
Makuakeプロジェクトページ:https://www.makuake.com/project/hakumaibeer/
ジパングカリーカフェHP:https://zipangucurry.com/

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