アコレード・ワインズとペルノ・リカール・ワインメーカーズの合併により、2025年に新ワイナリー「VINARCHY」社が誕生した。これを記念し、6月23日に大阪・関西万博オーストラリアパビリオンで設立レセプションが行われた。国内のワイン事業関係者が多く来場し、Vinarchy社へ期待を寄せた。
Vinarchy社は、2025年5月に設立された。同社は、革新的なフォーマットや製品、より多くの人々をワインの世界に迎え入れる包括的な体験を通じて、ワインを再定義するために活動している。新境地を開拓し、より強いつながりを生み出し、多様で進化し続ける消費者にとって、ワインをより適切なものと感じてもらえるよう活動を行っている。
今回のレセプションではヴィナキージャパン代表取締役社長の小林正博氏が司会進行を務めた。
ヴィナキージャパン代表取締役社長の小林正博氏
冒頭ではオーストラリア政府を代表し、ナンシー・ゴードンさんが挨拶をした。
「オーストラリアは、今回の大阪・関西万博を通じて日本との関係をさらに進化させる。オーストラリアパビリオンのテーマである“Chasing the Sun ― 太陽の大地へ”は活気のあるオーストラリアのエネルギー、人々の多様性を表している。そして、オーストラリアが誇るワインをはぐくむ太陽などの自然環境を表している。ワインはオーストラリアの文化そのものであり、おもてなしの心でもあり、そして日々の暮らしの大切な一部だ」
2025年大阪・関西万博オーストラリア政府代表のナンシー・ゴードンさん
続いてVinarchy社アジアマネージングディレクターのショーン・マイケル・キュニアル氏が同社について話した。
「私たちの使命は、ワインを再定義し、革新的なイノベーションを生み出すワインカンパニーを作ることだ。一般的なワインは、ブドウからワイングラスへという流れだが、私たちはワイングラスから日本までの流れも考えている。消費者から愛される素晴らしいワインを供給したい」
また、Vinarchy社の日本市場における成長戦略も明らかにした。Hardys、Jacob’s Creek(ジェイコブス・クリーク)、Campo Viejo(カンポ・ヴィエホ)といった既存の主軸ブランドの強化に注力する一方で、日本市場向けの新商品の開拓にも取り組むことを示唆した。Vinarchy社は、日本の消費者との関わりを深めるため、全国で試飲イベントやプロモーションを実施する予定だという。日本を将来の成長戦略市場として捉え、日本の食や文化的嗜好に合ったワインを提供することで、長期的な関係を築くことを目指しているとした。
アジアマネージングディレクターのショーン・キュニアル氏
来場者はオーストラリアを代表するワインブランドであるHardys(ハーディーズ)とGrant Burge(グラント バージ)のワインをオーストラリア料理と合わせて試飲し、その品質と多様性を体感した。
「ペッパーベリー風味オーストラリア産牛肉のカルパッチョ かぼちゃの酢漬け、カリカリケッパー、ルッコラ、レモンマートルマヨネーズ」
「オーストラリア産ミナミマグロの炭火炙り 自家製トマト、うずらの卵、オリーブのクランブル、レモンジェル添え」
「じっくり煮込んだオーストラリア産仔羊の肩肉 カリンソース、カボチャのピューレ、赤タマネギのピクルス、ヨーグルトミントドレッシング、ベビーカブ添え」
「オーストラリア産牛ブリスケのピティヴィエ トリュフ味のポテトピューレ エシャロットのコンフィ、バター風味の春野菜添え」
「ラミントン・トライフル クラシックなラミントンに、カスタード、ベリーゼリー、フレッシュベリー、チョコレートキャラメルソース、ココナッツクリーム添え、柚子香るチョコレートがけ」
「ワトルシードのクリームブリュレ ホワイトチョコレートのシャンティクリームとハニー風味のチュイルウェハース添え」
当日提供されたVinarchy社取り扱いのワイン