シャンパーニュ委員会日本事務局は「シャンパーニュのコトー、メゾン、カーヴ」のUNESCO世界遺産登録10周年を記念し、10月14日に明治記念館にてメディアディナーを開催した。2015年にシャンパーニュ地方のブドウ畑とワイン文化を象徴する景観は世界的な文化的価値を認められ、ユネスコ世界遺産に登録された。今年はその節目となる年であり、改めてその歴史的意義を振り返り、未来への継承を考える機会となった。当日は、来日中の生産者を囲みながら、シャンパーニュと和食という二つのUNESCO無形文化遺産を楽しんだ。
シャンパーニュ委員会日本事務局代表 笹本由香理さん
冒頭で駐日フランス大使館農務参事官のフリ・ギョーム氏が「フランスは日本において、特に美食文化とフランス流のライフアートを通じて高い評価をいただいている。シャンパーニュはその象徴とも言える。主演のワインであると同時に、食卓を彩るワインでもあるシャンパーニュは日本料理の繊細な味わいとも調和する」とし、続けて「UNESCO世界遺産の登録は、シャンパーニュ地方の造り手たちの卓越した技術とメゾン、カーヴが守り続けてきた伝統と品質への揺るぎない誇りを示すものだ。シャンパーニュには、その土地の人々、そして伝統との深いつながりによって唯一無二の存在となっている。テロワールへの敬意、技の継承、人と自然との調和の追求、これらはいずれも日本文化とシャンパーニュ文化が共有する大切な理念だ」と話した。
駐日フランス大使館農務参事官のフリ・ギョーム氏
その後、フリ・ギョーム氏の乾杯の音頭で歓談の輪が広がった。参加者は和食とシャンパーニュのマリアージュを楽しみながら、交流を深めた。
1品目:嶺岡蒸し 栄螺黄金焼 博多燻鮭 海老手綱寿司 鶏アスパラ巻 琥珀羹 竹蟹糝薯 合鴨牛蒡巻 九十レモン煮
ワイン:『パルメ ラ レゼルヴ NV』
2品目:相並葛打ち 雲丹とろ豆富 紫蘇素麺 湿地 蔓菜 柚子
ワイン:『ジャカール モザイク・ブリュット NV』
3品目:鯛菜巻き 縞鯵 サーモン砧 青利烏賊 あしらい 山葵 醤油
ワイン:『二コラ・フィアット グラン・クリュ ブラン・ド・ブラン 2015年』
4品目:和牛炙り焼き 大海老祝焼 巣ごもり玉子 ブーケ野菜 花
ワイン『ド・ヴノージュ プリンセス・ブリュット トゥール・エッフェル NV』
5品目:鮑蕪菁蒸し 季節の野菜炊き合わせ 銀餡
ワイン:『デュヴァル=ルロワ キュヴェ 家紋-KAMON-』
© Comité Champagne – Photo : Yasu Iijima