JALは2025年12月1日より、国際線プレミアムエコノミー・エコノミークラスで提供するワインを全面刷新する。大越基裕氏監修の新オリジナルワイン『+81』を軽量瓶で提供し、品質と環境配慮を高めた取り組みとなる。

機内提供ワインが大きく進化、『+81』誕生

JALは2025年12月1日より、国際線プレミアムエコノミー・エコノミークラスで提供するワインをリニューアルする。新たに提供するのは、日本の国番号を冠したオリジナルワイン『+81』であり、日本と世界を結ぶ空の上で幅広い利用客に楽しんでもらうべく名付けられたもの。監修はJALワインアドバイザーである大越基裕氏が務め、上空で味覚が変化する機内環境を前提に、香りと味わいのバランスを最適化した特別なキュヴェに仕立てている。

大越基裕氏。国際ソムリエ協会 インターナショナルA.S.Iソムリエ・ディプロマ WSET Sake Level 3 & Educator 2006年より約3年間再渡仏し栽培、醸造の分野を学びディプロマを取得。帰国後「銀座レカン」シェフソムリエに就任。2013年6月よりワインテイスター、ワインディレクターとして独立

軽量ガラスボトルを初導入し、品質と環境配慮を両立

今回の大きな変更点は、従来の187mlペットボトルから750mlの軽量ガラスボトル(ライトウェイトボトル)へ切り替えたことである。ガラス瓶は遮光性と気密性に優れ、長期保存時の品質劣化を抑制する効果が高い。客室乗務員がボトルから直接カップへ注いで提供する形式となり、より自然な状態でワインの風味を楽しめるようになった。

ライトウェイトボトルは通常のワインボトルの約半分の重さである300g程度とされ、輸送時のエネルギー消費やCO₂排出量削減に貢献する。素材のリサイクル性も高く、廃棄プラスチック削減にも寄与することから、JALが掲げる環境配慮型サービスの象徴的な施策となった。

白・赤ともに上空で香りが際立つブレンド

アイレン40%、ヴェルデホ24%、シャルドネ16%、 ソーヴィヨン・ブラン20%

白ワインはアイレンを中心に、ヴェルデホ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランをブレンド。カリンを思わせる香りに、レモンや白い花のニュアンスが重なる。凝縮感とフレッシュな酸が両立した辛口で、軽やかな余韻が特徴だ。

グルナッシュ47.5%、メルロー28.5%、シラー19%、 モスカテル5%

赤ワインはグルナッシュにメルロ、シラーを配合し、さらに白ブドウのモスカテルを少量加えることで豊かな香りと丸みを生み出している。レッドチェリーのアロマに華やかな花の印象が重なり、穏やかなタンニンとフレッシュな酸が果実味を引き立てる味わい。