世界が注目するニュージーランドのワイナリー「シャトー・ワイマラマ」と、人気アーティスト米山舞さんが出会い、希少なロゼワインがアートラベルとして誕生。ワインとアートが響き合う、特別な1本に迫る。

豊かな自然に恵まれ、上質なワインの産地として世界のワイン地図の一翼を担うニュージーランド。北島ホークス・ベイに1988年、「シャトー・ワイマラマ」はボルドースタイルのプレミアムワイン造りを目指して設立された。

4.5ヘクタールの自社畑では、化学薬品を用いないサステイナブルな農法で丁寧にブドウを栽培し、すべてを手摘みで収穫。そうして生み出されるワインは世界的にも高い評価を受け、生産量が多くないことから「幻のワイン」とも称されている。「ワイマラマ」とは、ニュージーランド先住民の言葉で「水面に映る月光」の意。その名を体現するような、ピュアさと深淵さをあわせ持つ珠玉のワインがそろう。

『WAVE-rose』は「YONEYAMA MAI EXHIBITION “arc”」の開催期間、「銀座 蔦屋書店」で販売している

そのワイマラマから、アートラベル『WAVE-rose』がリリースされた。手掛けたのは米山舞さん。アニメーター、イラストレーター、映像ディレクターなど幅広く活躍し、アニメーション表現によって生み出される動きや物語性のある作品が、世界的な注目を集める人気アーティストだ。

アートラベル誕生のきっかけは、「TSUTAYA」「蔦屋書店」などを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ内で、「アートのある生活」を提案する集団「CCCアートラボ」が昨年夏に開催した、若手アーティスト支援イベント。このイベントに協賛したワイマラマ・ジャパン代表の神長崇子さんが米山さんの作品と世界観に強く惹かれ、コラボレーションを打診したことから企画が動き出した。

そして今回、2月28日まで銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUMで開催される米山さんの展覧会「YONEYAMA MAI EXHIBITION “arc”」を記念し、コラボレーションワインが実現した。

米山舞さん2年ぶりの個展となる「YONEYAMA MAI EXHIBITION “arc”」
「銀座 蔦屋書店」にて12月6日(土)~12月28日(日)の期間、店内イベントスペースGINZA ATRIUMにて開催中

コラボワインの制作にあたり、米山さんはワイマラマの全ワインをテイスティング。その中から選んだのがロゼワインだった。メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、シラーをアサンブラージュするボルドースタイルで、セニエ法(ブドウの果皮を果汁に漬け、色が付いた段階で取り除く醸造法)によって仕上げられる。生産本数が少なく、毎年瞬く間に完売する希少なロゼだ。

「どのワインも素晴らしく、強いこだわりをもって丁寧に造られていることが伝わってきました。また、すべてが繊細な手仕事で行われていると知り、私たちアーティストの作品づくりとも共通するものを感じました」

中でも強く心を奪われたのが、このロゼワインだったという。

アートラベルワイン『WAVE - rosé』
・品種:メルロ58%、カベルネ・ソーヴィニヨン26%、カベルネ・フラン11%、シラー5%
・数量:限定150本(うち20本はセット商品として販売)
・価格:38,500円(税込)*特注化粧箱入り
「銀座 蔦屋書店」 (「GINZA SIX」6F )GINZA ATRIUMにて販売

「どのワインもスケール感のある素晴らしい味わいでしたが、ロゼはとりわけ気品があり、さわやかで柔らかな飲み口。何より、その色の美しさに魅了されました。ワインといえば赤か白というイメージが強かったので、こんなにもきれいなワインがあることに感動しました」

さらにこう続ける。

「絵の表現にアニメーションを用いるなど、何かのボーダーにとらわれず作品を作り続けたいと考えています。そんな私にとって、ワイマラマのロゼはとても新鮮な存在でした。若い人たちにこのワインを知ってもらいたいというコンセプトを伺い、私の絵を添えることで、若い世代やアートファン、アニメファンにも響くのではと、私自身とても期待しています」

こうして誕生したコラボワイン『WAVE-rose』は、モノクロ作品「SKIN wave」に、ワインから得たインスピレーションをもとに着彩を施し、新たなアートとして生まれ変わったものだ。

限定セットのみに付属する 直筆サイン入り版画:「WAVE-rosé」
・技法: デジタルプリント+エンボス+パール
・イメージサイズ: 350mm×350mm
・シートサイズ: 450mm×450mm
・額装サイズ:500mm×495mm
※額装は白のアルミフレームになります。
※特別版作品集に付属する作品のみの販売はございません。
※画像はイメージです。実際の商品とはデザイン・仕様が異なる場合がございます。

「ワインとのコラボレーションは初めてで、実はピンクを使うのもほとんど初めてでした。私にとって、いろいろな意味で新しい挑戦でした」と米山さん。ワインの色と溶け合うような透明感をまとい、華やかでありながら、どこか切なさを感じさせるロゼ色のエチケットは実にドラマチックだ。

「ボトルという『額』、ワインという『背景』と、絵が一緒になったとき、互いが引き立て合いながらもそれぞれの美しさが花開くバランスを考えました」。ワイマラマのロゼワインは、熟成とともに少しずつ色づいていくという。ときを重ねることで作品としても変化していくのかもしれない。一方で、ワイン自体は飲んでしまえばそれでおしまい、という刹那。「ボトルが空になったとき、また別の風景が見えるかもしれません。それもまた楽しんでいただけたら」と米山さんは笑顔を見せた。

ロゼ色の箔が美しい化粧箱。中にはパンフレットも封入

今回、専用ボックスも米山さんがデザインした。ロゼ色の箔が白い化粧箱に華やかに映える。ボトルとともに飾りたくなる作品の一つのピースだ。

アートラベルのワインは「YONEYAMA MAI EXHIBIRON“arc”」会場で、150本を限定販売。ワインとモダンアートの邂逅を体験できるはずだ。

『WAVE - rosé』(特注化粧箱・パンフレット入り)とサイン入り版画「WAVE - rosé」特装版のセットは、抽選販売、限定セット

特装版 アートラベルワインセット 「WAVE-rosé」 +直筆サイン入り版画「WAVE - rosé」特装版*
・数量: 限定20エディション
・価格: 220,000円 (税込)
・内容: 特注化粧箱入りワイン + 直筆サイン入り版画:「WAVE-rosé」
※本エントリーでの当選で購入権利の付与をさせて頂きます。 実際のご購入は店頭でお買い上げいただきます。
※下記注意事項のすべてをご理解いただき、ご同意いただける方のみエントリーください。
[申込受付期間]
12月5日 (金) 11:00~12月28日 (日) 18:00まで

米山舞さん
Mai YONEYAMA

長野県出身。アニメーション会社を経て、イラストレーターとして装画・広告などを手掛ける傍ら、映像監督としても印象的な作品を発表している。

また、個展などを通じデジタルイラストレーションの可能性を常に探り続け、アニメーションの経験を生かした“躍動感・感情の動き”をテーマに作品を発表し続けている。

●主要作品
『キルラキル-KILL la KILL-』総作画監督補佐/作画監督/原画
『キズナイーバー』キャラクターデザイン・作画監督
『ダーリン・イン・ザ・フランキス』作画監督/ED演出
『プロメア』ビジュアルデベロップメント
『サイバーパンク エッジランナーズ』ED監督
『LAZARUS』EDアニメーション監督 RADIO EVA キービジュアル
KATE(カネボウ)パッケージビジュアル

ワインの問い合わせ先:ワイマラマジャパン(株) TEL.03-6447-2356

text by Asako NAKATSUMI
photographs by Hiromichi KATAOKA