福井県の南部、若狭湾を抱く嶺南エリアは、古くから都とつながる「御食国」として豊かな食文化をはぐくんできた地域。清らかな水がはぐくむ海の幸・山の幸、寺社や宿場町に残る歴史情緒、里山と入り江が織りなす多彩な風景が魅力である。穏やかな海沿いのドライブから、伝統工芸や食体験まで、奥深い旅が楽しめる。

「三宅彦右衛門酒造」

三方五湖(みかたごこ)の一つ、 久々子(くぐし)湖畔に広がる早瀬の集落で300年以上酒を造り続ける。

「海が近くて土地が狭く、田んぼは1枚もない。米が取れないのに酒を造ったのは御神酒が必要だっ
たから」と12代目蔵元の三宅範彦氏。

海に面した久々子湖畔の集落は北前船の船頭を数多く輩出したため、安全祈願や商売繁盛を祈念する祭事が多かったという。しっかりとした旨味を感じながら辛口にキレていく余韻がある銘酒『早瀬浦』は、「漁港の酒」と称され、魚介類との相性抜群!

12代目蔵元の三宅範彦氏

『早瀬浦特別純米酒うらうら おりがらみ』。乳酸菌を使った低アルコール酒で甘酸っぱくやさしい味わい(写真右)。『早瀬浦 大吟醸 さかほまれ』『早瀬浦 純米吟醸山田錦』は、旨味と軽やかさを持ち合わせる。「漁師の町だから、たくさん飲めて翌日残らない酒が一番」と三宅氏はニッコリ

蔵にある小さな井戸の水で酒を仕込む。大学教授の話では酒蔵近くにジュラ紀の地層が隆起し、その地層を通る水はミネラルが豊富な中硬水で発酵力が強く、酒造りに適している

手間と時間をかけて醪を搾る、槽(ふね)搾り

「三宅彦右衛門酒造」

〒919 - 1124
福井県三方郡美浜町早瀬21 - 7
TEL. 0770 - 32 - 0303

福井に来たら絶対食べてほしいオススメグルメ♬

福井といえばカニ!

「越前がに」(県内の漁港で水揚げされる「ズワイガニ」)は毎年11月6日から3月20日まで漁が行われる

旅館「かつみや」

オーナーの山瀬健一氏と妻の亜由美さん。健一氏で3代目。妻の亜由美さんの明るい接客に旅の疲れも癒やされる。地域の人が手作りしたアクセサリーなども販売

写真の洋室のほか、畳スペースもある和洋室、サイクルスタンドがあるサイクリングルームなども

目の前の若狭湾で捕れた新鮮な魚類に地元の酒を合わせて「若狭ペアリング」!

さばきたてで透き通るイカの活造り。オーナーが目の前の海で釣りあげたもの

夕食コースの彩り豊かな前菜。南蛮漬けやバイ貝、手毬ずしなど、季節ごとに変わる

「かつみや」
〒919 - 1201
福井県三方郡美浜町丹生49 - 2
TEL. 0770 - 39 - 1045
1泊2食付き お1人さま2万2000円〜
宿泊プランなど詳しくはホームページをご覧ください。

https://katumiya.co.jp/

「三方五湖湖(みかたごこ)レインボーライン山頂公園」

美浜町と若狭町にまたがる五つの湖「三方五湖」。この湖を望む絶景を走る全長114キロのドライブコース「三方五湖レインボーライン」の途中にある山頂公園に立ち寄りたい。リフトやケーブルカーでさらに上へ。

5カ所のテラスからは三方五湖、若狭湾、そしてその上に広がる大空を360度の大パノラマで望むことができる。

五つの湖は異なる水深と塩分濃度で「五色の湖」とも呼ばれ、海水魚から淡水魚までさまざまな魚が生息、水鳥の貴重な生息地でもある

「三方五湖レインボーライン山頂公園」

〒919 - 1126
福井県三方郡美浜町日向75 - 26
TEL. 0770 - 47 - 1170
営業時間:9 : 00 ~ 17 : 00( 3 / 1 ~ 11 / 30 )、
9 : 00 ~ 16 : 30( 12 / 1 ~ 2 / 28 )
休業日:2025 / 12 / 31 〜 2026 / 1 / 2 /
2026 / 2 / 2〜2 / 6
※県道三方五湖レインボーライン線は休業日も
通行できます

福井に来たら絶対食べてほしいオススメグルメ♬

若狭名物「浜焼きさば」は、脂がのったサバを丸ごと1本、豪快に焼いた料理。皮はパリッと身はふっくら、生姜醤油や大根おろしでいただく

「ふぐ料理五作荘」

知る人ぞ知る全国でも唯一無二の食材「真子の粕漬け」。若狭湾で捕れたフグと「梵」の純米大吟醸の酒粕が響き合う風味は格別

福井県最西端の高浜町にある宿「ふぐ料理 五作荘」では、冬の味覚フグを一年中食べられる。昭和31年、先代の今井五作は、春先、若狭湾へ産卵に訪れるフグを海の中の生簀で育てる「蓄養」を成功させた。てっさ(ふぐ刺し)、てっちり(鍋)などを豪華フルコースで。

ふぐの卵巣を塩と福井の銘酒『梵(ぼん)』の酒粕で3年間漬け込んで毒抜きした珍味「真子(まこ)の粕漬け」は、最高の酒のアテだ。

4代目の今井悠介氏。一昨年に教員を退職し、伝統ある「五作荘」を継いだ。「伝統を守りながらも新しい取り組みに挑戦する」と意気込んでいる

〒919 - 2201
福井県大飯郡高浜町和田131 - 16 - 1
TEL. 0770 - 72 - 0164
1泊2食付き お1人さま2万8600円~

「福井県年縞(ねんこう)博物館」

年縞とは「長い年月の間に湖沼などに堆積した層が描く特徴的な縞模様の湖底堆積物」のことで、1年に1層形成される。三方五湖の一つ、 水月湖(すいげつこ)にはなんと7万年もの間年縞が形成し続けており、世界でも例がない。博物館では、年縞を美しい映像で解説するシアター、年縞を「も
のさし」として見る過去7万年の人類の歴史や経験などを展示。

水月湖から掘り出した7万年分の年縞の実物をステンドグラスにして展示。その幅なんと45メートル!

常設展では、世界の年縞や、水月湖の年縞からわかる7万年前からの現在の風景の再現なども

「福井県年縞博物館」

〒919 - 1331
福井県三方上中郡若狭町鳥浜122−12−1
縄文ロマンパーク内 
TEL. 0770 - 45 - 0456
営業時間:9 : 00~ 17 : 00(入館は16 : 30まで)
休館日:火曜日、年末年始( 12 / 29~ 1 / 2 )

「道の駅 若狭おばま」

焼き鯖寿司や地元の特産品、ここでしか手に入らないオリジナル商品を販売するほか、ピタパンに竜田揚げにした鯖の醤油干しと野菜を詰めた「醤油香る鯖サンド」などオリジナルグルメが人気。

鯖街道の行商人気分で撮影できるフォトスポット、鯖のぬいぐるみを取るUFOキャッチャーならぬ「鯖街道キャッチャー」など、体験スポットも。

〒917 - 0024 福井県小浜市和久里24 - 45 - 2
TEL. 0770 - 56 - 3000
営業時間:9 : 00 ~ 18 : 00
年中無休(年末年始を除く)

鯖の缶詰、へしこのほか、地元のお米、消費量日本一殿堂入りの油揚げ、若狭おばまプリンなど、目移りしてしまうほどの品ぞろえ

福井に来たら絶対食べてほしいオススメグルメ♬

若狭おばまの 伝統食品「さばのへしこ」!

鯖をぬか漬けにした「へしこ」。発酵による深い旨みと独特の香りが特徴で、薄く切ってそのまま、または炙って酒肴として親しまれてきた、若狭を代表する郷土の味。