中西祐介ソムリエが解説、ロワールワイン委員会が都内でテイスティングセミナー開催。

2026年4月7日、ロワールワイン委員会が東京都内でプレス・業界関係者向けテイスティングセミナーを開催。会場には約70名が集まり、ロワールワインの多彩な魅力を体験した。講師を務めたのは、(一社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ・エクセレンスの中西祐介氏。産地の特徴から品種、スタイルの違いまでを軽快に解説し、会場は“ロワールを旅するような”空気に包まれた。

中西氏はまず、「ロワールは風光明媚なワイン産地」と紹介。フランス最長の川・ロワール川は中央フランスから大西洋まで約1,000kmにわたって流れ、その流域にブドウ畑が点在している。ロワール川と支流が生み出す多彩な気候や土壌が、ワインの個性を形づくっているという。

さらに、「ロワールはフランス第3位のブドウ生産地。フランスでもっとも長く、多様性に富んだワイン産地です」とコメント。海洋性から半大陸性、大陸性へと変化する気候、石灰岩やシレックス、花崗岩など地域ごとに異なる土壌が存在し、それぞれの土地がワインに異なる表情を与えている。

ロワールワインの魅力として中西氏が特に強調したのが、その圧倒的なスタイルの幅広さだ。「白ワインや単一品種のイメージが強い産地ですが、辛口から甘口、極甘口、スパークリングまで、驚くほど多彩」と語る。実際、ロワールでは白ワインだけでなく、ロゼ、赤、スパークリングも数多く造られており、“多様性のワイン産地”と呼ばれる理由を実感させる。

今回のセミナーでは、34のAOPと1つのIGPを擁するロワール地方から18種類のワインをセレクト。ソーヴィニヨン・ブラン100パーセントの爽快なトゥーレーヌ、シュナン・ブランによるヴーヴレの奥深い白、カベルネ・フラン主体の赤、やや甘口のロゼ、さらに甘口ワインまで幅広いスタイルが並んだ。

また、会場にはロワールワイン委員会のテーマカラー「ロワールブルー」を用いてロワール川をイメージしたディスプレイも登場。郷土料理とのペアリングも提供され、ロワールワインが食卓に寄り添う“食中酒”であることも印象づけた。

春の味覚であるホワイトアスパラガスは、ほんのりとした苦味と甘み味、みずみずしさが魅力。その繊細な風味には、フレッシュな酸と透明感を備えたロワールの白ワインが心地よく寄り添う。とくにソーヴィニヨン・ブランのさわやかなハーブ香や柑橘のニュアンスは、アスパラガス特有の青みと美しく調和

鶏肉のフリカッセのやさしい旨味とクリーミーなソースには、ロワールの赤ワインがしなやかに寄り添う。とくにカベルネ・フラン主体の赤は、軽やかな果実味と穏やかなタンニンが特徴で、鶏肉の繊細な味わいを損なわない。ほのかなスパイス香や土っぽさがクリームの風味とも美しく調和し、料理に奥行きを与えてくれる

ロワールワイン委員会は今後、日本ソムリエ協会協力のもと、東京・名古屋・福岡・大阪の4都市でソムリエ向けセミナーを開催予定。講師は引き続き中西祐介氏が担当し、ロワールワインのさらなる認知向上を目指していく。