キリンビール株式会社(以下、キリンビール)は、月額2,800円で「Tap Marché(タップ・マルシェ)」のクラフトビールが月~金曜日に1日1杯楽しめるサブスクリプションサービスを全国でスタートする。
「CRAFT BEER PASSPORT Supported by Tap Marché(以下、「CRAFT BEER PASSPORT」)」と名づけられたこのクラフトビールの定額制サービスは、2020年7月20日(月)からスタート、全国の「Tap Marché」取り扱い店のうち、同サービスへの参加飲食店を対象(サービス提供開始時点で約1,000店の参加見込み)としたもの。会員登録したユーザーはスマホを提示するだけで気軽にビールを楽しむことができると同時に、新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込んだ飲食店への継続的支援が可能になる。
「CRAFT BEER PASSPORT」のシステムとは?
「CRAFT BEER PASSPORT」は、店舗に掲示しているQRコードをスマートフォンで読み込んで登録することで、月~金曜日に1日1杯、対象店舗で提供中の「Tap Marché」のクラフトビールを飲むことができる定額制サービスだ(土日は休肝日という設定)
飲食店側のメリットとしては、会員が来店するたびに一定の売上が期待できるほか、自店で登録した会員の月額会員費が還元されるため、安定した収益が見込める。さらに、ビールを通じてお店を認知度を広めることで新規顧客の獲得やリピーターづくりのきっかけにもなり、サービスが拡大すればクラフトビール市場全体の活性化にもつながる。
サービス導入にあたっては、飲食店向けサブスクのノウハウと実績をもつ株式会社favy(以下、favy)が提供するサブスクツールを使うことで、飲食店の金銭的な負担とや運用面の負担を軽減。飲食店の参画障壁となりがちなツール利用料金は、キリンビールとfavyが負担する。
加えて2020年9月末までのキャンペーン期間にサービスを導入する「Tap Marché」取り扱い店舗については「サブスクリプション導入謝礼」もキリンビールから支払われるなど、できる限り飲食店が参入しやすいような配慮がされている。
サービス登録者数は9月末までに10,000名、参加飲食店数は国内サブスクリプションサービス最大級となる2,000店を目指し、コロナ渦でダメージを受けた飲食店を支援しつつ、外食市場、とりわけクラフトビール市場の活性化につなげようとする新しい取り組みだ。
新型コロナウイルス感染拡大や緊急事態宣言によって、経済活動が停滞した中でもサブスクリプション市場は縮小することなく成長してきた。動画や音楽サービスでのサブスクは定着してきたものの、飲食業界ではまだなじみが薄い。それだけに、大幅な売上ダウンを強いられた飲食店にとって新たな収益ツールとなる「CRAFT BEER PASSPORT 」の拡大浸透と市場開拓に期待したい。
平日、会社帰りに立ち寄って飲む1杯のビールが飲食店の未来につながる1杯となる。
「CRAFT BEER PASSPORT Supported by Tap Marché」概要
サービス開始日:2020年7月20日(月)
対象店舗:全国の「Tap Marché」取り扱い店のうち、サービス参加飲食店
※サービス提供開始時点で約1,000店の参加を見込む
会員費:月額2,800円(税込)
※会員費は登録時に入金(クレジットカード課金)で支払い
対象商品:対象店舗で販売されている「Tap Marché」のクラフトビール
サービス概要:月額制、月~金曜日に1日1杯クラフトビールの提供
※favyのサブスクリプションシステムを活用
サービスの流れ:・会員(お客様)はサービスに登録し、月額2,800円(税込)の会員費を支払う(2カ月目以降は自動更新)
・会員は、当サービス参加飲食店を選んで来店
・飲食店は会員に対して、クラフトビール1杯を提供
メリット:
【お客様】
・会員費(2,800円)の支払いで、月~金曜日に好きなクラフトビールが楽しめる
・対象店舗が複数あるため、その日の気分で自分の好きなお店を選択できる
【飲食店】
・新規顧客・リピーターの創出、来店による売り上げ増
・継続的な「会員費」収入(一部手数料除く)
・キャンペーン期間中は、「サブスクリプション導入謝礼」が発生