2020年10月6日(火)、三菱食品株式会社のオリジナルビールブランド「J-CRAFT」から新シリーズとして「J-CRAFT HOPPING」が登場し、「J-CRAFT HOPPING ガツんとIPA」「J-CRAFT HOPPING ジューシーIPA」の2種類が発売された。
「J-CRAFT」とは、食品卸会社の三菱食品がベアードブルーイングやDHCビール、宮崎ひでじビールなど国内のクラフトビールブルワリーと共同開発したブランド。個性豊かなビールをそのまま味わえるビールを目指して、温度管理を徹底したチルドビールとして全国展開している。今回登場した「J-CRAFT HOPPING」は、もっと手軽にカジュアルにクラフトビールを楽しめる新たなシリーズとして、常温輸送の缶パッケージで価格も抑えた商品として展開される見通しだ。
希望小売価格で1缶298円(税抜)という、クラフトビールとしてはリーズナブルな価格で購入できる注目のIPAが登場。早速2種類を飲み比べてみた。
モルトでバランスがとれた「J-CRAFT HOPPING ガツんとIPA」
まずは「J-CRAFT HOPPING ガツんとIPA」/WEST COAST STYLE W-IPA(Alc:6% IBU:70)
これは苦そう!!
……ん?いやいや、そうでもないぞ??
アンバーオレンジの濃いめの液色とわかりやすいパッケージデザインから、強烈な苦味を覚悟して口にすると、刺々しくないクリアな苦味と爽やかなシトラス系のホップアロマが押し寄せる。
確かに苦味は強いが、麦茶のような香ばしさがバランスしているので苦味だけではないおいしさを感じられる。強い苦味をモルトでしっかり支えているので、全体として飲みやすくまとまっている。W-IPAの中には食べ物と合わせないと飲むのがつらいものもあるが、これはビール単体でゆっくり飲み続けられるIPAだ。
トロピカルで飲みやすい「J-CRAFT HOPPING ジューシーIPA」
続いて「J-CRAFT HOPPING ジューシーIPA」/EAST COAST IPA(Alc:6% IBU30)
グラスにそそいだ途端からふわっとはじけるトロピカルアロマ。
飲む前から直感的に「これはきっとうまいぞ!」と期待させる豊かな香りだ。その予感通り、マンゴー、パパイヤ、パイナップルのような甘いトロピカルフルーツにオレンジやみかんを思わせる爽やかな柑橘アロマが一気に口の中に広がった。口当たりはとろっとなめらかで、やわらかな苦味がじわっとあるものの、品よくすーっときれいに引いていく。
パッケージデザインの通り、ジューシーがたっぷり詰め込まれたIPAに仕上がっている。
これはわかりやすくおいしい!
どちらもキャラクターがしっかりしたIPAで、298円(税抜)で手に入るなら文句なしの出来栄え。温度の影響が気になる常温輸送だが、寒くなるこれからの季節なら大きな問題はないのかもしれない。「J-CRAFT」は比較的全国各地のスーパーなどで手に入りやすいので、見かけたら是非お試しを。日々のビール生活が楽しくなるアイテムだ。
【商品概要】
「J-CRAFT HOPPING ガツんとIPA」
原材料名:大麦麦芽、小麦麦芽、ホップ
発売日:2020年10月6日(火)
アルコール分:7%
容量:350ml
希望小売価格:298円(税抜)
スタイル:W-IPA
商品特長:グレープフルーツのような柑橘系の香りと、クリアで心地よい苦味が楽しめます。WEST COAST STYLEとあるように、からりとした気候のアメリカ西海岸で人気のスタイル。苦みの指標となるIBU(国際苦味単位)は70。通常レベルの25に比べ、苦味はありますが、あくまでも心地よく飲み続けられる味わいです。
「J-CRAFT HOPPING ジューシーIPA」
原材料名:大麦麦芽、小麦麦芽、ホップ、オーツ麦、乳糖
発売日:2020年10月6日(火)
アルコール分:6%
容量:350ml
希望小売価格:298円(税抜)
スタイル:New England
商品特長:ホップ自体が持つトロピカルな甘い爽やかさ、小麦とオーツ麦を使い、 にごりがあるのが特徴です。EAST COAST IPAとあるように、肌寒い地域が多いアメリカ東海岸ニューイングランド地方から出現した人気のスタイルです。IBU(国際苦味単位)では30。通常レベルに比べやや苦味はありますが、柔らかくジューシーなトロピカル感が楽しめます。