神奈川県横浜市でIoTデバイス製作、プロモーション事業を行う株式会社kitafuku(キタフク)が、横浜ビールの麦芽粕(モルト粕)を使って「クラフトビールペーパー」を開発。量産体制を整えて、2021年6月よりコースターやポストカードなどの製造販売を行う。

耐久性、耐水性を備えたコースターやカード類に最適

ビール醸造に欠かせない大麦麦芽(モルト)。
しかし麦汁を造った後の搾り粕は用済みとなり、自社で再資源化している大手メーカー以外のブルワリーではそのほとんどを産業廃棄物として有料廃棄しているのが現状だ。

再利用方法としては、麦芽粉末としてパンや菓子類などの食品に加工したり、農作物の堆肥やバイオ燃料、家畜や水産養殖の飼料にしたりすることが多いが、通常、醸造で排出出される麦芽粕はクラフトブルワリークラスでも毎週数百~数千トンにも及び、水分を多く含むため再利用に要するコストもバカにならない。したがって、大量の麦芽粕を効率よく再利用することは小規模事業者では難しく、保管場所もないことから、多くのクラフトブルワリーでは産業廃棄物として廃棄せざるを得ないのだ。

画像: 耐久性、耐水性を備えたコースターやカード類に最適

横浜市SDGs bizサポート事業に採択された同社では、開発段階で同じ横浜市にある老舗ブルワリー「横浜ビール」の協力を得て、製造工程で排出された麦芽粕を紙に混ぜ込んだクラフト祇を開発。クラフト紙はモルトの存在を感じる味わい深さが特徴で、破れにくいという耐久性もあるためコースター等にも活用しやすい性質をもつ。

同社では量産体制を整え、クラフト紙を利用した紙製品の製造や販売に乗り出す。
販売開始は2021年6月の予定。飲食店でクラフトビール提供時に活用できるコースターや名刺、ショップカードの製造が可能で、ポストカードやノート等の一般販売も検討中だそう。

画像: 左からコースター、ポストカード、名刺・ショップカード

左からコースター、ポストカード、名刺・ショップカード

使い終わった紙も古紙として循環し、再生紙として活用される。
クラフトビールペーパーは使い切って終わりではなく、使い続けてもらえる製品を目指している。

原材料の一部を麦芽粕で代替することで、森林資源を守ることにもつながるクラフトビールペーパー。日本の企業にとって避けて通れない「SDGs(持続可能な開発目標)」をビール業界で実現する試みに期待せずにはいられない。

【製品一覧】
・コースター
・ポストカード
・名刺/ショップカード

【会社概要】
会社名:株式会社kitafuku(株式会社キタフク)
設立日:2019年7月23日
代表:松坂匠記(代表取締役)
URL:https://kitafuku-project.com/
事業内容:IoTデバイス製作、プロモーション事業

【本リリースに関するお問い合わせ先】
メール:contact@kitafuku-project.com
ホームページ:https://kitafuku-project.com/contact/

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