ワンランク上のリッチなビールを展開するサントリー「ザ・プレミアム・モルツ」シリーズのなかでも、独自の上面発酵酵母を使ってつくられる「〈香る〉エール」が、12月製造分からリニューアルされていたことにお気づきだろうか?
さらにサントリービールが東京への愛着と敬意を込めて創りあげたブランド「東京クラフト」シリーズから、「東京クラフト〈フルーティーエール〉」が12月14日から数量限定で新発売された。
すっきりと爽快感のある“ラガービール”が主流のなか、“エールビール”に取り組むサントリービールの狙いは何だろうか? そもそもエールとラガーとの違いってなんだっけ? 飲みながら考えてみた。
(文:コウゴアヤコ)

エールとは豊かな香りのビールなり

まず、エールとラガーの特徴からおさらい。ふたつの違いはアルコール発酵に使用される酵母によるものだ。看板商品「ザ・プレミアム・モルツ」や「パーフェクトサントリービール」は下面発酵酵母で発酵させる、ラガービールに分類される。爽快感とキレのあるのど越しが特長のビアスタイルだ。19世紀以降に広まった比較的新しい製法なのだが、今やビールの代名詞的存在だ。
一方の「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」と「東京クラフト〈フルーティーエール〉」は上面発酵酵母を使用する、エールビール。エールはフルーティーで豊かな香りが楽しめるビールとして、古くから世界中で親しまれてきた。
ビールと言えばラガーが主流であったが、近年のクラフトビールの流行や、食事との合わせやすさからエールビールが再注目されているという。テイスティングして検証してみよう。

「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」はエールとラガーのいいとこ取り

画像: ビールの中身も、パッケージも一新した「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」

ビールの中身も、パッケージも一新した「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」

まずは缶のパッケージデザインから。金色のラインで表現されているグラスのシェイプが、以前よりも丸みを帯びている。(それに合わせて、私も丸みを帯びたグラスをチョイス)
注ぐと黄金色の液体と白くモコモコとした泡が目も楽しませてくれる。口に含むと、焼きたてのビスケットのようの麦芽のこうばしさが広がり、続いてリンゴや洋ナシを連想させるフルーティーな香りが鼻腔を駆け抜ける。豊かな香りと味わいでありながら、スーッと飲み干したくなる爽やかさとキレの良さも持ち合わせている。リニューアル前と比較すると、爽やかな香りとエールらしいフルーティーな味わいがより一層増したように感じる。
つまり「〈香る〉エール」はエールの特徴である豊かな香りを持ちつつ、ラガーのような爽快感も持ち合わせた、エールとラガーのいいところ取りと言える。この掛け合わせに成功したのは、日本人の嗜好を知り尽くしたサントリービールによる、素材のこだわりと卓越した技術によるものだろう。
ひとりの“チル”時間も、大勢とのワイワイ時間も、双方大切する大人にお勧めしたい上質なビールだ。和食にも合わせやすく、出汁のきいた海鮮鍋や、甘辛タレのカレイの煮つけ、ほろ苦い春菊の白和えなどにもピッタリだ。

商品概要

「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」
品目:ビール
アルコール度数:6%
発売日:2021年12月製造分から順次
発売地域:全国
「ザ・プレミアム・モルツ」ホームページ
http://suntory.jp/PREMIUM/

「東京クラフト〈フルーティーエール〉」は香り弾ける爽やかビール。数量限定で新発売

画像: 品のいいピンクのパッケージは売り場でも目を引く「東京クラフト〈フルーティーエール〉」。ホップには白ワインのような香りが特長のハラタウブランと、トロピカルな香りが特長のギャラクシーホップを一部使用している

品のいいピンクのパッケージは売り場でも目を引く「東京クラフト〈フルーティーエール〉」。ホップには白ワインのような香りが特長のハラタウブランと、トロピカルな香りが特長のギャラクシーホップを一部使用している

「東京クラフト」シリーズは、半世紀にわたり東京・武蔵野で“伝統と革新”をテーマにビールづくりを行ってきたサントリーが、東京への敬愛を込めてつくるビールだ。定番商品の「<ペールエール>」をはじめ、個性的でありながらも、都会的で洗練された多彩なラインナップはビアファンに人気だ。
今回発売された「東京クラフト〈フルーティーエール〉」の缶デザインは、華やかなピンクゴールドが基調。片面には「熟した果実のような香りが始める上品で華やかなビールです」と書かれており、飲む前から期待感が高まる。
それではテイスティング。グラスに注ぐと、こんもりと白い泡が湧きあがり、泡持ちがよい。グラスから漂うのは白ワインのようなフルーティーな香り。口に含むとまず麦芽のうまみが広がり次第にトロピカルで芳醇な味わいに変化。清々しいホップの苦味も心地よい。飲み込むとアルコールの温かさが胸から胃に滑り落ちていくのを感じる。余韻は長く、フルーティーな風味が長く舌の上に残る。上品で調和のとれたビールだ。
表面をこんがり焼き上げたグリルチキンや、チーズたっぷりのピザ、スパイスたっぷりのガーリックシュリンプなど、濃い味の料理にも負けないパンチの強さで、食卓を引き立ててくれる。年末年始のパーティーにも最適だ。

商品概要

東京クラフト〈フルーティーエール〉
品目:ビール
アルコール度数:6.5%
発売日:2021年12月14日(火)
発売地域:全国(数量限定)
「東京クラフト」ホームページ
http://suntory.jp/tokyocraft/

プシュっと開ければ、ふたつのビールが奏でるストーリーが味わえる

2商品ともにおいしいだけでなく、付加価値のあるビール、ストーリー性のあるビールであった。エールならではのフルーティーな香りと爽快感のある苦みは、料理のおいしさを引き立ててくれる。頑張った自分へのご褒美や、ちょっと気分を変えたいときに、手元に欲しいアイテム。缶のプルタブをプシュッと開ける瞬間は、“上質な時間”への切り替えスイッチになりそうだ。

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