今春、埼玉県のときがわ町に開業したブルワリー「Teenage Brewing」の初醸造ビールが6月初旬より販売開始。ブルワリーのコンセプトである「自由で現代的なアプローチで新しい驚きと記憶を創る一杯」を追求した個性的なビールが登場する。
ラインナップは、濃厚なDIPA「Teenager」、ときがわ町のヒノキを使ったサワーエール「My Brother Woody (Cypress)」、ホップの香りに特徴を持たせたWest Coast IPA「Earworm」の3種類。長年音楽家として活動してきたオーナーの感性が光る、心が揺さぶるような衝撃的な味わいの3本だ。
音楽家としての感性を生かしたビールを醸造
豊かな自然に恵まれたときがわ町にあるTeenage Brewing。株式会社キルクの代表取締役を務める森大地さんが、今年4月にオープンしたタップルーム併設のブルワリーだ。
森さんは13歳のときにギターに出合ってから42歳まで29年間、音楽に情熱を注ぎ続けてきた生粋の音楽家。そんな森さんが41歳のときに、ビール醸造家に挑戦する決意をしたのは、コロナ禍で自分の人生を見つめ直したときだという。今まで常に自分を高めなければいけないという脅迫観念にとらわれていた人生から脱却しよう、新たな価値観を追求しようと決断し、これから何をやりたいのかじっくり考えた末に見えてきたのが、ビール醸造家としてのビジョンだった。
音楽とビールは一見まったく異なる世界のようだが、森さんはこの2つには共通点が多いと言う。例えば、ジャケットの重要性だったり、音や素材の組み合わせによる新たな発見だったり、聞いたり飲んだりすることで得られる感動だったり……。
だからこそ音楽家として培った感性を生かすことで、音楽のように心を動かすビールをつくることができる。それがもしかしたら、飲んだ人の人生を変えるかもしれない。そんな感性を刺激するビールをつくるために千葉県にあるBEER BRAIN BREWERYで研鑽を積み、ついにこの3種類のビールを誕生させた。
Teenage Brewingの3種類のビール
スタイリッシュなパッケージデザインは、OKE STUDIOの草桶開さんとmomoさんによるもの。モダンで独創的なパッケージは、それぞれのビールの印象をユニークに表現している。ペアリングミュージックと一緒に味わうと、さらに感性が刺激されそうだ。
●Teenager(ティーンエイジャー)
爆発的な初期衝動を詰め込んだ濃厚DIPA。桃、オレンジ、マンゴー、グレープフルーツのようなトロピカルなアロマが感じられ、甘くほろ苦い味わいはティーンエイジ時代の記憶を思い起こさせる。
●My Brother Woody (Cypress) (マイブラザーウッディー、サイプレス)
Teenage Brewingの拠点となるときがわ町が、木の町として知られることから生まれたヒノキのサワーエール。仕上げにドライヒノキで香り付けを行うことで、酵母由来の酸味の中にヒノキの風味を感じられる。ソフトロックバンド「Free Design」の曲「My Brother Woody」からとった商品名は、美しいときがわ町の木々を感じられるこのビールのイメージにぴったりだ。
●Earworm(イヤーワーム)
柑橘系の爽やかさとほのかなトロピカル感が感じられ、ジューシーでありつつもキレがあってドリンカブル。まるで音楽が耳にこびりつく「Earworm」のように、頭から離れなくなる味わいは普通のようで普通じゃない。
これらのビールは公式ECサイトでも購入可能。現在、ビール3種類、オリジナルグラス2種、オリジナル保冷バッグがセットになった、オープン記念のプレミアムパックが予約受付中だ。数量限定なので早めにチェックを!
さらに、5月よりプレオープンしていた、ブルワリー併設のTeenage Taproom“bekkan”が6月7日(水)より本オープンする。常時10種類のタップビールが用意され、ときがわ町の野菜を使った日替わりプレートや週替わりカレー、鶏のIPA唐揚げなど料理メニューも充実している。さらに、持ち帰り用の缶販売や、グラウラーでの量り売りも行われる。
音楽家がつくりあげた刺激的なビールを味わい、五感を一気に目覚めさせよう。
Teenage Taproom “bekkan”
所在地 埼玉県比企郡ときがわ町435-1
営業時間 水~木曜11:00-15:00 金~日曜・祝日11:00-20:00
定休日 月~火曜
アクセス 車の場合:関越自動車道「坂戸西スマート」IC より車で約 40 分、関越自動車道「東松山」IC より車で約 30 分
電車の場合:JR 八高線 「明覚駅」より徒歩約12分(目安距離1.0km)