明治初期には政府主導でワイン生産が始まった日本。工業的に甘口ワインが生産され、薬用飲料として消費されるようになるなど、独自のワイン文化が形成されてきた。

2000年以後、より自然な醸造法で造られる、いわゆる「自然派ワイン」が日本でも広がるようになった。明治以降100年を超える日本的変容の後、日本ワインが世界的な同時性を獲得しつつあるのだ。

なぜ造り手、消費者ともに自然派ワインを求めるのか ── 。日本のワイン文化が、明治以降どのように形成され、どう変化してきたのかを考察する。

自然派ワインを求めて 日本ワインの文化学

教育評論社
著者 / 福田育弘
本体価格 / 2420円(税込)

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