物語の主人公・水沢香織は、ワインの香りを嗅ぐとその造り手の元へタイムスリップできるという不思議な力を持っていた。
「香織が大きくなったらこのワインを一緒に飲もうね」と、まだ小さかった香織にワインの香りを嗅がせてくれた母親は、香織が幼いころに理由も告げず家を出て行ってしまった。
唯一残された手掛かりである“ワインの香り”を辿ることで、その理由がわかるかもしれない。そう信じ、時代を超えてさまざまなワインの故郷を訪れる香織が、旅の先で辿り着いた真実とは。
ワインの歴史が人を紡ぐ、心温まるファンタジー小説。
『真実はワインの香りの中に』
著者/阿部容子
幻冬舎メディアコンサルティング
本体価格/ 1430円(税込)