山梨のワイナリー「ドメーヌ・デ・テンゲイジ」をモデルにした、直木賞作家の大島真寿美さんが描く小説。

28歳の美月は、全く先の見えない状態で会社を辞めてしまうが、直後に新型コロナウイスルが蔓延し再就職もうまく行かない。そんな中、山梨を訪ねた彼女は、幼少期からの知人、セブンと再開し、彼が造ったブドウジュースの美味しさに感動する。

この出会いをきっかけに、真っ暗闇の絶望の中にいた美月は徐々に上を向く。誰の心にも存在する将来への不安や葛藤をすくい上げ、現代を生きる人々の背中を押す1冊。

たとえば、葡萄

著者 / 大島真寿美
小学館
本体価格 / 1980円(税込)

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