「震災を支えてくれた人たちにビールで恩返しを」

2011年3月の東日本大震災で被害を受けた東北のブルワリー有志が集結し、毎年同じレシピで各社ビールを醸造する「東北魂ビールプロジェクト(以下、東北魂PJT)」。発足当時は「いわて蔵ビール(岩手)」「秋田あくらビール(秋田)」「福島路ビール(福島)」の3社だったが、年々参加者が増え、現在は「仙南シンケンファクトリー(宮城)」「遠野麦酒・ズモナビール(岩手)」「やくらいビール(宮城)」「田沢湖ビール(秋田)」「スプリングバレーブルワリー(東京)」が加わった合計8社のブルワリーが同プロジェクトに参加している。

その東北魂PJTのビールが、3月3日(火)よりスプリングバレーブルワリー東京(SVB東京)で数量限定発売された。

2020年は新種ホップ「Sabro」を使った「SMaSH Pale Ale」

今年の東北魂PJTでは、8社が使用するホップを3パターンに分け、各ブルワリーが同じ製法で「SMaSH Pale Ale(※)」を醸造。SVB東京が使用したホップ「Sabro(サブロー)」は、2018年に登場したアメリカ産品種で、オレンジや桃、ココナッツのような香りが特長の新種のホップだ。

通常は数種類のホップをブレンドすることで複雑な香りを表現するが、単一種類のホップに限ることで、ホップのキャラクターをわかりやすく引き出すことができる。シンプルな材料でどのような表現をするか、その点は各ブルワリーの特徴が出やすく、ブルワーの手腕が問われるところだ。

※「Single Malt and Single Hop」の略で、1種類の麦芽とホップのみで造られるビールのこと。

1杯につき10円を東北のホップ生産団体に寄付

SVB東京で発売されるSMaSH Pale Aleは、1杯につき10円が宮城県石巻市でのホップ生産団体、一般社団法人イシノマキ・ファームに寄付され、震災の復興支援として活用される。
つまり、飲み手はビールを飲むことで支援ができるのだ。
ビアファンとしては、ぜひ各ブルワリーから発売されるSMaSH Pale Aleを飲み比べて、表現の違いを楽しみながら復興支援につなげてもらいたい。

商品概要
SMaSH Pale Ale

原材料:大麦麦芽・ホップ
発売日:2020年3月3日(火)
アルコール分:5.5%
ブリュワー:古川 淳一
提供場所・容量・価格:SVB東京・レギュラーサイズ(360ml)・1杯930円(税込)

https://www.springvalleybrewery.jp/beer/smash_pale_ale/

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