長引く営業自粛要請によるビール業界へのダメージは計り知れない。
特に、ビールを提供する「サービス」を売っていた飲食店・ビバアーは甚大な影響を受けている。まともに営業できないことで収入の目途が立たない中で、家賃や人件費などの固定費は数十万単位で流れ出ていく危機的な状況にある。

期限付酒類小売業免許の交付を受けてテイクアウトやデリバリー販売を始める店も多いが、専用資材の手配や人件費、衛生管理やオペレーション対応も必要になるため、通常営業に比べたら到底十分なものとはいえない。緊急事態宣言も延長となり、個人店の中には、この5月、6月を乗り越えられないというお店も少なくない。

飲み手が想像する以上に、ビアバーには時間がないのが現状だ。

そこで、一般社団法人 日本ビアジャーナリスト協会(以下、JBJA)では、
ビアバー支援のための取り組み「ビアバー支援プロジェクト」を開始した。

記事を購入した売上金が掲載されたビアバーの支援に

プロジェクトはJBJAアカウントのnoteにビアバーの紹介記事を掲載し、そのビアバーを支援したいと思った読者が記事を購入。その売上金(決済・振込手数料を引いた金額)をビアバーの支援とするもの。記事は500円だが、購入しなくてもすべての文章を読むことができる。つまり記事を読み、そのお店のことを知ったうえで、支援するかどうかを決めることができる。
(100円から支援金額を自由に設定できる「サポート」という方法でも支援できる)

よく行くなじみの店、憧れの名店、記事を読んで応援したい、行ってみたいと思った店など、記事を通して直接的にお店を支援できる形だ。

同プロジェクトにはそのビアバーのことを知ってもらい、事態の終息後に再び足を運んでもらうきっかけとする目的もある。プロジェクトに賛同する人は、ハッシュタグ 「#ビアバー支援プロジェクト」をつけて拡散することも支援協力になるだろう。

■プロジェクト紹介記事(JBJA4/16掲載)
「ビアバー支援プロジェクトを開始!あのビアバー・ビアパブを救おう!」

以下、JBJA代表の藤原ヒロユキ氏のメッセージ(引用)

私は、ビアバー・ビアパブが好きです。
このクライシスが終結したら、また足を運びたいと思っています。
しかし、各方面から「これでは店が潰れてしまう」という声が聞こえてきます。
このままでは「この騒動が終わったら飲みに行こう」では手遅れになるかもしれません。
巷では、オンライン飲み会が流行り始め、通販でのビールの売り上げも回復しつつある(もちろん、通常に比べると低いでしょうが)と聞いています。これはこれで大変良いことだと思います。しかし、飲食店にとっては、問題の解決になっていません。
私はビアバー・ビアパブを救う方法はないか? ビアバー・ビアパブにお金を落とす方法はないか? と考えました。個人的に「行ったつもりで、その店で1ヶ月に使っている平均的な金額」を送金したりしましたが‥‥‥、あまりにも微力です。
もっと多くの人にビアバーとビアパブを支援してもらう方法はないか? と考えました。
それがこのプロジェクトです。
あなたの支援で、あなたのお気に入りのあの店を救いましょう。
あの店でまた、美味しいビールを心地よく飲むために。
よろしくお願いします!!!
乾杯!
藤原ヒロユキ

掲載記事の中から、3記事をピックアップして紹介する。

「ザ・ロイヤルスコッツマン」(神楽坂/東京)

スタート間もないこともあり、現在は朝日新聞社のWebサイト「好書好日」で藤原氏が連載していた「To The Beer Bar」からの転載記事が多いが、このビアバーの記事はオリジナルの書き下ろし。
神楽坂と同店への特別な思いが込められている。

そして地方の名店として2店。

アンバーロンド(仙台市/宮城県)

ベルギービール&ベルギー料理 カフェレンベーク(名古屋市/愛知県) 

それぞれ同氏が訪れた時代の記憶とリンクしており、胃袋を刺激する料理の匂いやビールの味わいまで、まるで読み手も店で飲んでいるかのようなリアリティを感じることができる。

ビアバーは、ただビールを買って飲むだけの場所ではなく、スタッフや居合わせた人々とのコミュニケーションから文化やマーケット、新たなコミュニティが育まれる場所だ。
「そのお店があることでしか生まれない価値」が、確かにある。

今は自宅でビールを飲みながら、文字を通じてさまざまなビアバーを探索し、その店で飲んだつもりになって寄付するのもいいだろう。ささやかでも、支えたいという思いに直結した行動が人々の意欲や希望となる。

いつの日か、本当にその店で乾杯できる日を夢見て。

【団体概要】

一般社団法人 日本ビアジャーナリスト協会
代表:藤原ヒロユキ
住所:東京都新宿区新宿5-18-16 伊藤ビル7F
HP:https://www.jbja.jp/
お問い合わせ先フォーム:https://www.jbja.jp/contact

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