サッポロビール(株)は、現在大ヒット中のビール「サッポロ SORACHI1984」に使用する国産ホップの使用量アップを目指した取り組みをスタートした。
「サッポロ SORACHI1984」は北海道で誕生したホップ「ソラチエース」を使用したビールで、レモンやシダーのような香りが特徴のビールだ。だが、「サッポロ SORACHI1984」で使用しているソラチエースの多くはアメリカ産。生産量の少なさから国産ソラチエースは一部の使用にとどまっている。そこで、『日本生まれのホップだからこそ、日本の生産者が育てた「ソラチエース」を使ったビールをつくりたい』という想いのもと、ソラチエースの故郷である北海道上富良野町で増殖した苗の植え付けを開始した。
増殖して安定成長した株を生産者の畑へ
同社では、2019年9月から北海道原料研究センターにおいて苗の増殖に着手。
約20本から2020年1月までに約1,000本まで増殖し、育成中の様子をみながら、生育の良い約900本を選んで移し替え、2020年6月29日に生産者の畑に植え付けを始めた。
増殖した株は2021年から収穫を開始し、2022年には450kg程度の収穫を予定しているという。
コロナ渦で自由に会えなくなったからこそ、人と人のつながりや地域の大切さが再認識されてる昨今。同社は大麦とホップの両方を育種するビール会社として、「ソラチエース」の国内生産量拡大をきっかけとして、ホップ生産者やホップを栽培している地域とともに、将来にわたって国産ホップを使ったビールが楽しめる世界を次世代にも残していきたいと考えている。
いつか国産ソラチエース100%の「サッポロ SORACHI1984」を味わえる日を目指して、故郷の北海道でソラチエースが豊かに茂ることを願っている。
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