日本のクラフトビールを牽引するヤッホーブルーイングから、フレッシュホップを使った「軽井沢ビール クラフトザウルス フレッシュホップ エール2022」の会員向け販売と10年ぶりの定番商品となった「裏通りのドンダバダ」の全国発売がスタートするとアナウンスがあった。
見事なバランスの出色のペールエール
まず、「軽井沢ビール クラフトザウルス フレッシュホップ エール2022」だが、このビールは同社の拠点となる長野県・軽井沢産のフレッシュホップを原材料に使っている。ヤッホーブルーイングでは、地元住民およびJA 佐久浅間の子会社である株式会社グリーンフィールドとともに2016 年からホップ栽培を開始。「クラフトビール文化の創造」と「人のつながりやまちの 活性化」を目的として継続してきた。
フレッシュホップビールを造り始めて7年目にあたる今年は、地域住民がより手に取りやすくできるよう、350ml 缶を採用した。ビアスタイルは、「軽井沢ビール クラフトザウルス ペールエール」などと同じくアメリカンペールエールだが、その鮮烈なホップの香りはフレッシュホップならではだ。とはいえ、そのホップの香りに対し、モルトの風味、甘みなどもしっかり感じられるので、ビールとしてのバランスがとても高い。フレッシュホップを使ったからと言って、決してこれ見よがしに仕上げていないのは、さすがは創業以来アメリカンペールエールを標榜し続けているヤッホーブルーイングならではだ。
ただ、残念ながら販売は、「ひらけ! よなよな月の生活」の会員が対象となる。都市部限定にはなるが、よなよなビアワークスでは樽で提供しているので、見かけたらぜひオーダーしていただきたい。
「裏通りのドンダバダの全国販売が開始!
一方、10年目の定番商品として今春話題を集めた「裏通りのドンダバダ」も、全国販売の体制が整った。水曜日のネコの、およそ3倍の酵母を使うことによって、樽熟した白ワインのシャルドネのような香りを醸し出す独特のビール。そして、この怪しいネーミングにも「ドンダバダとは、ジャズのスキャットから発想したものです。ジャズのスイングやアドリブのように、このビールを自由に楽しんでほしい」という担当者の思いが込められている。クラフトビールの多様性を、この裏通りのドンダバダで実感していただきたい。