~表紙リニューアル初回を飾ったロブション氏の1皿へ感謝を込めて~

 フランスのグラン・シェフ、ジョエル・ロブション氏が2018年8月6日にお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈りいたします。

 ロブション氏は31歳で、非常に難関なタイトルである「フランス国家最優秀職人章(MOF)」を受章しています。36歳で独立し、パリ16区の「ジャマン」をオープンして3年後には、『ミシュランガイド』の3ツ星を最短で獲得という快挙を成し遂げました。以来、13年間3ツ星を維持し、独創性溢れる料理を生み出し「世紀の料理人」と称賛されました。 

 フランス料理界を牽引し、脂ののっているなか「料理人として最高の状態で引退したい」と引退を表明した時には、ガストロノミー界では大きなニュースとなりました。3ツ星を獲得し続けることがいかに厳しく多大な情熱と努力が必要であるか、そしてグラン・シェフとしての誇りがうかがえる出来事でした。

 51歳で引退後は、レストランプロデュースなどで手腕を発揮し、フランスのみならず、東京をはじめとするアジア各国、ニューヨークなど北米にレストランを展開し、世界中の美食家たちを虜にしてきました。日本との関わりも深く、調理師学校での講習会をはじめ、日本人料理人との交流もありました。

 この20世紀最高の料理人ロブション氏が料理監修をし、『ミシュランガイド東京』で11年間3ツ星を維持し続けるのが東京・恵比寿にあるフランス料理レストラン「ガストロノミー“ジョエル・ロブション”」。ロブション氏が構築した料理を、2017年11月に着任したミカエル・ミカエリディスシェフら気鋭のスタッフたちが皿の上で再現しています。

 『ワイン王国』は、このたび106号(8月4日発売)から表紙を刷新いたしました。「ガストロノミー“ジョエル・ロブション”」のご協力を得て、リニューアル最新号をロブション氏の一皿で飾ることができました。深く感謝申し上げます。

 緻密で繊細なロブション氏の料理は、その哲学を受け継いだスタッフによって、これからも多く人に感動を与え続けることでしょう。

 心よりご冥福をお祈りいたします。

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