2013年に設立したワイナリー「サム・ハロップ・ワイン」。このワイナリーのオーナー兼醸造家は、サム・ハロップ氏だ。ハロップ氏は、2003 年に最難関資格「マスター・オブ・ワイン(MW)」に最年少で合格したニュージーランド出身のワインコンサルタント。2019年10月、自身のワインが(株)モトックスから発売されることになり、セミナーを開催した。
「センス・オブ・プレイスを表現したワイン造りが大事」だと語るハロップ氏。「センス・オブ・プレイスとは、土地の個性を造り手が理解し、それをワインに映し出すということ。今、多くの造り手がこの言葉の本当の意味をはき違えているのではないか?」と言い「ワインに土地の個性を反映するには、自然に同調したワイン造りをしなければ」と話す。
「“何も手をかけない自然派ワイン”はスタイルが確立されておらず多様性にかける。時に欠陥も出る。しかし人的介入をしすぎると、スタイルは確立されるが、センス・オブ・プレイスなワインではない。大事なことは、人的介入をしないのではなく、コントロールする事。これを私はシンパセティック・ワインメイキングと呼んでいます」
ブランドは、ワイヘキ島産『セダリオン』、ホークス・ベイ産『グランド・アマチュア』『ブリッジ・パ』の三つ。『セダリオン アラエ シャルドネ 2015年』は、グラスからライムやグレープフルーツ、レモンの皮などの柑橘類のアロマが広がる。口に広がるキリリとした酸味と余韻に現れる塩味は、ワイヘキ島で潮風を浴びている様子が目に浮かぶようだった。
セダリオン アラエ シャルドネ 2015年
Cedalion Arae Chardonnay
問合せ:(株)モトックス
TEL:0120-344101
価格:8600円(税別)