ブルゴーニュの代表品種がピノ・ノワールとなったのは、ブルゴーニュ公国の初代公王フィリップ・ル・アルディの勅令が発端といえる。1395年、公王はブルゴーニュの畑のガメイをピノ・ノワールに植え替えることを奨励した。公王が所有していた城の一つが、サントネイ村にあるシャトー・ド・サントネイだ。建造物や畑は今も残っている。2010年に「クレディ・アグリコール・グループ」の傘下となり、醸造所を一新するなど大規模な投資が行われた。

 現在リリースされているのは2017年。「ブドウの成長が早かった年で、適度な雨量があって気温も高く、収穫量は質、量ともに十分でした」と販売責任者のステファン・シャレイロン氏。白の『サン・トーバン アン・ヴェスヴォー ブラン』はミネラルが力強く、骨太な味わい。最後に旨味が表れる。赤の『サントネイ プルミエ・クリュ ラ・コム』は石灰質の性格が強く出る畑とあって、ミネラル感が印象的で、時間とともに酸の旨味が増す。

 近年は畑も増やしている。19年にはシャンボール・ミュジニイ、ジュヴレ・シャンベルタンの畑を購入。大きな資本力で、国を形成した歴史と、近代的なワイン造りを守る。ワインには、フィリップ豪胆王の時代の「偉大なるブルゴーニュ」が映し出されている。

画像: ブルゴーニュ公国初代王のシャトー『シャトー・ド・サントネイ』

メルキュレ・プルミエ・クリュ・レ・ピュイエ 2017 年
Mercurey 1er Cru Les Puillets

問い合わせ:(株)ラック・コーポレーション
TEL: 03-3586-7501
価格:4,400円(税別)

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