2021年3月、スペインのDOウティエル・レケーナ統制委員会は、三重県のレストラン「ヒノモリ」のソムリエ・菊池貴之氏を、日本の「ボバル大使」に任命した。

 ボバル大使の任命はDOウティエル・レケーナの対日プロモーションの一環で行われ、日本に登場してまだ2年足らずの土着品種・ボバルの認知を広めるための役割を担っている。

 任命式は新宿区・河田町のスペイン料理レストラン「小笠原伯爵邸」で行われた。

 菊池貴之氏は、第1回「ICEX」(シェフ要請プログラム)でスペインに公費留学の経験を持ち、2020年まで永田町のスペイン料理レストラン「サンパウ」でシェフソムリエを務めた。その後三重県の総合リゾート「アクアイグニス」内のレストラン「ヒノモリ」でシェフソムリエを務める。現在は、三重県・多気町で展開されている総合温泉リゾート「VISON[ヴィソン]」内のレストランにて支配人兼シェフソムリエとなった。

ボバル大使に認定された「ヒノモリ」シェフソムリエの菊池貴之氏

菊池貴之(きくち たかゆき)
1978年東京・深川生まれ。大学在学中、月島の「スペインクラブ」でスペインワインに目覚め、本場のワインと料理に触れるためスペインへ。帰国後、2004年のオープンから日本橋「サンパウ」にソムリエとして勤務。バルセロナのサンパウ本店での研修を経て、2006年には同店のシェフソムリエに就任。その間スペイン政府貿易庁が主催した第1回「ICEX」(シェフ要請プログラム)の日本代表、世界唯一のソムリエとして選ばれ、2007年10月からスペインに国費留学。リオハの二つ星レストラン「エチャウレン」や南スペインの二つ星「アトリエ」で研修を積みながら、ワインの作り手と交流を重ねる。第4回マドリッドフシオンのソムリエコンクールでは、実技試験審査員。2010年5月、第1回「カヴァ騎士団(シュバリエ)」に選ばれる。2020年7月、三重県アクアイグニス内「ヒノモリ」のシェフソムリエに就任。松坂牛などに代表される地元の熟成肉や伊勢の魚介類など三重の豊かな食材に惹かれ、現職。ワイン雑誌への寄稿やワインセミナー多数。ワインスクール、レストランマナー講師も勤める。

 ボバル大使に任命された菊池氏は、ボバルという品種についての思いを次のように話した。

「日本橋「サンパウ」時代から、ボバルをずっとオンリストしてきました。ボバルは、私が次に来るだろう、きっと次に来るだろう……と思い続けていた品種です。ようやくボバルの時代がやってきたかなと、そんなふうに思っています。」(菊池氏)

DOウティエル・レケーナの土着品種「ボバル」

 ボバルは、スペイン・バレンシア州の原産地呼称DOウティエル・レケーナの土着品種だ。DO全体のブドウ栽培面積の7割を占めている。

 ボバルから造られる赤ワインは、しっかりしたストラクチャーでボリューミー。個性的な香りは、熟した果実やほのかな果皮、ドライフルーツ、リコリス、スパイスを思わせる。長期熟成に適した濃い味わいが特徴だ。
 また、ロゼワインは力強い赤系果実を思わせる香りがあり、生き生きとしたピンクやスミレ色。フレッシュでアロマティックな味わい。

 そしてボバルは、食事に非常に合わせやすいワインなのだ。

ボバル大使認定記念! ボバルと料理のペアリング

 任命式終了後は、ボバルワインの試飲と、スペイン料理のペアリングを体験。今回のために特別に用意された料理は「小笠原伯爵邸」のシェフ、ゴンサロ・アルバロ氏とのコラボレーションによるマリアージュランチだ。

 ボバル大使・菊池氏による、DOウティエル・レケーナと参加ボデガの説明、そしてそれぞれのワインと料理のマリアージュの解説を聞きながらの贅沢なランチとなった。

 

【今回試飲した8本のボバル】

『ラス・ドセス2018年』(チョサス・カラスカル)、『パシオン・デ・ボバル2017年』(シエラ・ノルテ)、『ビリャ・デ・アドノス・ティント2018年』(コビニャス)、『テンペラメント2016年』(シエラ・ノルテ)、『タルシス・シティ2018年』(パゴ・デ・タルシス)、『フィンカ・サン・ブラス・ボバル2015年』(フィンカ・サン・ブラス)、『カプリシア・ボバル・クリアンサ・アンフォラ 2015年』(べガルファロ)、『エル・ボバル・デ・エステナス2019年』(ベラ・デ・エステナス)左から

【合わせた料理は全部で7品】

 料理には日本の旬の素材がふんだんに使用され、それぞれに個性を持ったボバルのワインとお互いを引き立てあうペアリングを見せた。スペインは日本と同じく米が作られるワイン産地であることから、日本人の好みに寄り添ってくれ、また和食との親和性もあると菊池氏は言う。

シガーラとパンセタ(左)
コールラビーのラグー

画像1: 【スペイン】ボバル大使に菊池貴之氏が認定

合わせたワイン:『ラス・ドセス 2018年』(チョサス・カラスカル)、『パシオン・デ・ボバル 2017年』(シエラ・ノルテ)

季節野菜のコンビネーション

画像2: 【スペイン】ボバル大使に菊池貴之氏が認定

合わせたワイン:『ビリャ・デ・アドノス・ティント2018年』(コビニャス)

筍とマンチェゴチーズの“アロス・ネグロ”

画像3: 【スペイン】ボバル大使に菊池貴之氏が認定

合わせたワイン:『テンペラメント2016年』(シエラ・ノルテ)

黒鯛 イベリコ豚のカルド インゲン豆のクレモソ

画像4: 【スペイン】ボバル大使に菊池貴之氏が認定

合わせたワイン:『タルシス・シティ2018年』(パゴ・デ・タルシス)

シガーラとパンセタコールラビーのラグー

イベリコ豚ベジョータ・プルマの炭焼き セミドライパプリカ 赤ワイン(ボバル)ソース

画像5: 【スペイン】ボバル大使に菊池貴之氏が認定

合わせたワイン:『フィンカ・サン・ブラス・ボバル2015年』(フィンカ・サン・ブラス)

カマンベールチーズ

画像6: 【スペイン】ボバル大使に菊池貴之氏が認定

合わせたワイン:『カプリシア・ボバル・クリアンサ・アンフォラ2015年』(べガルファロ)

イチゴ チョコレート アニスとタヒチバニラの香り

画像7: 【スペイン】ボバル大使に菊池貴之氏が認定

合わせたワイン:『エル・ボバル・デ・エステナス2019年』(ベラ・デ・エステナス)

This article is a sponsored article by
''.