11月、チリワインの最高峰「セーニャ」のマーケティング担当サブリナ・テュミノさんが来日し、チリ大使公邸でプレスイベントを行った。

画像: 来日したマーケティング担当のサブリナ・テュミノさんと、大使のリカルド G.ロハス氏 (photograph:Yuji Komatsu)

来日したマーケティング担当のサブリナ・テュミノさんと、大使のリカルド G.ロハス氏
(photograph:Yuji Komatsu)

画像: 左から『セーニャ』の2014年、2016年、2017年、2020年 (photograph:Yuji Komatsu)
左から『セーニャ』の2014年、2016年、2017年、2020年
(photograph:Yuji Komatsu)

登場したワインは『セーニャ』の2014年、2016年、2017年、2020年。熟成による変化も味わった(2014年、2020年はハーフボトル)。

2014年だけメルロが8%ブレンドされている。この年以降はメルロの使用を抑え、かわりに成熟したマルベックの比率を上げ、フローラルな風味を表現している。
8年の時を経た14年ヴィンテージだが、生き生きとした赤い果実の香り、ベイリーフのさわやかな香りが際立っている。味わいもフレッシュで、果実の存在感が大きく、余韻はとても長い。
マルベックの比率が最も高い2020年(25パーセント)は香水のような華やかな芳香が鼻をくすぐる。みずみずしいタンニンとホディは若さを表しながら、長期熟成を期待させる。

2017年はリコリスなど深い木質のニュアンス、重心の低い野性的な香りを感じる。味わいは鉄分や酸が他のヴィンテージに比べるとより強調され、グラスに注いで時間を置くと深淵で神秘的な世界観を表す。
2016年は黒い果実の香りや香水、じゃ香のニュアンスをまとう。味わいはフルーティーでチャーミング。赤すぐりの風味やみずみずしさに溢れ、口の中をうるおしてくれる。

『セーニャ』と料理の相性

画像: 「カボチャと和柑橘のポルペッティとそのスープ」

「カボチャと和柑橘のポルペッティとそのスープ」

ワインに合わせて、出張料理を手掛ける大崎秀明シェフによるイタリア料理が提供された。
アンティパスト「カボチャと和柑橘のポルペッティとそのスープ」には『セーニャ 2020年』を。カボチャの甘味とワインのフレッシュな果実味が、元気なマリアージュを生んだ。

画像: 「根菜の自家製味噌焼きのお米のサラダ」

「根菜の自家製味噌焼きのお米のサラダ」

「根菜の自家製味噌焼きのお米のサラダ」には、2017年を合わせると味わいがぐんと広がる。ワインの清涼感、サラダに忍ばせたイチゴの酸味が楽しいマリアージュに。

画像: 「パタゴニアラムロースト」

「パタゴニアラムロースト」

メイン「パタゴニアラムロースト」はシルキーで柔らかな肉質のラムに、熟成感とフレッシュさが共存している2014年がマッチ。カカオのソースが加わるとさらに複雑なマリアージュが生まれた。

「セーニャ」

チリが高級ワインの産地としての可能性を秘めていることを世界に知らしめた「セーニャ」。1995年に、エデュアルド・チャドウィック氏が、カリフォルニアのロバート・モンダヴィ氏とともに立ち上げた。ボルドーの主要品種とカルメネールを栽培している。2004年~14年の「ベルリン・テイスティング(*)」でトップに輝き、国際的評価を得た。

(*)2004年に開催されたブラインド・テイスティング。フランス、イタリア、チリのプレミアムワインを含めた16種類が競われた。1位は『ヴィニエド・チャドウィック 2000年』(セーニャ)、2位は『セーニャ 2001年』(同)でチリワインが圧勝した

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