在仏日本人ソムリエによる2022年サンテミリオン・グランクリュ試飲レポート
6月8日、パリの日本人経営レストラン『プティ・ヴェルド』にて、在仏日本人ソムリエおよびワイン業界関係者による2022年産サンテミリオン・グランクリュの試飲会が開催された。当日試飲された15シャトーに対する参加者のコメントを、議論の模様とともにお届けする。
CHÂTEAU BADETTE(シャトー・バデット)
参加者の多くが樽の存在感を強く感じたものの、その使い方やバランスのよさ、骨格のしっかりした造りを高く評価した。「万人受けする」「親しみやすい」といったポジティブな反応が目立つ。「凝縮感とほのかな苦味、カリッとしたテクスチャーが後味で美味しく感じられる」と個人的に好む参加者もいた。一方...