洗練、進化を続ける、クレマン・ダルザス「ジョゼフ・グリュス・エ・フィス
アルザス地方、エギスハイム村の中心にある「ジョゼフ・グリュス・エ・フィス」を訪ねた。栽培・醸造を行うドメーヌとしての礎を築いたのは、現経営者アンドレ・グリュス氏の曽祖父が購入した土地を使って、1947 年にワインの生産と瓶詰めを始めた祖父のジョゼフ氏だ。97 年に4 代目としてドメーヌを引き継いだアンドレ氏は、エギスハイムやルファックなどの村に広がる約18 ヘクタールの畑を管理している。畑は主に石灰岩質の多様な土壌で構成され、3 世代にわたり厳格な手摘みを実践。テロワールの個性を最大限に引き出し、ワインに凝縮感と複雑なニュアンスを与えている。
ドメーヌを語る上で欠かせないのが、生産量の約...