気付けばもう4月も半ば。よく晴れた春の１日には、「缶ワイン」でアウトドアを楽しみたい！
ワインディレクターの田邉公一氏ナビゲートのもと、アウトドアにぴったりな缶ワインを紹介します。
缶ワインを持って出掛けよう！
田邉公一氏 Kouichi TANABE
ワインディレクター。レストランやワインショップのワイン、飲料の監修を手掛ける。ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」講師。第6 回「キュヴェ・ルイーズ ポメリーソムリエコンテスト」優勝。映画『シグナチャー』にソムリエ役として出演
バーベキューで大活躍！
品種の個性が光るアウトドアワイン
ビオディナミ（＊１）やビオロジック（＊２）を実践するスペインのワイナリー「ドミニオ・デ・プンクトゥン」のワインは、コストパフォーマンスが高く、ワイン愛好家からの評判も上々だ。カラフルな蝶をあしらったエチケットが印象的な『ロベティア』はボトルワインでも人気だが、より手軽に楽しめる缶ワインは、アウトドアやカジュアルなランチに重宝する。
「味わいに重点を置いた造りで、缶のまま飲んでもしっかりと品種の個性が感じられます」と田邉氏。
＊1 ルドルフ・シュタイナーが提唱した有機栽培農法の一種。天体の運行に合わせて畑作業を行う
＊2 化学肥料や化学合成肥料などを使用せずに栽培する農法
ソーヴィニヨン・ブラン100パーセントの白は香りは穏やかながら、レモンやグレープフルーツ、菩提樹などの白い花が感じられ、ミネラル感もある。
「シンプルに焼いてレモンを搾ったホタテやカキなどと相性が良く、シーフードバーベキューには最適ですね」
ロベティア ソーヴィニヨン・ブラン NV
Lobetia Sauvignon Blanc
品種：ソーヴィニヨン・ブラン100%
希望小売価格：660 円（税込）
柑橘類や白い花、ハーブの香り。フレッシュな中にミネラルを感じ、奥行きのある味わいの本格的な辛口白
ガルナッチャのロゼは、オレンジのようなやさしい香りを持つ。
「単体で楽しむよりも料理と合わせることで引き立て合うワイン。ハモンセラーノ（スペイン産の生ハム）と合わせると旨味の相乗効果が期待できます。野菜にも合うので、少し冷やしてラタトュイユやトマトの冷製カッペリーニなどにも」
ロベティア ロゼ NV
Lobetia Rosé
品種：ガルナッチャ100%
希望小売価格：660 円（税込）
オレンジを感じる穏やかな香り。貝殻のようなミネラル感があり、料理の魅力を引き出すフードフレンドリーなワイン
田邉氏が「本気の赤」と称するカベルネ・ソーヴィニヨンは、ミートソースやハンバーグなどの家庭料理にも良いが「炭で焼いた牛肉や骨付きラムと合わせたら最高！」
キャンプやアウトドアでのレジャーが楽しみになるこれからのシーズンにストックしておきたいワインだ。
ロベティア カベルネ・ソーヴィニヨン NV
Lobetia Cabernet Sauvignon
品種：カベルネ・ソーヴィニヨン100%
希望小売価格：660 円（税込）
黒系果実の香りで、品種の個性が表現されている。タンニンがしっかりしているので、常温または少し冷やし気味で
生産者：ドミニオ・デ・プンクトゥン
生産地：スペイン／カスティーリャ・ラ・マンチャ州
代々続く栽培農家の4代目にあたる兄妹が2006年に立ち上げたワイナリー。ラ・マンチャ地方の高地にある110haの畑で有機栽培を実践。“未来へ続くワイン造り”を基本に、CO2排出量実質ゼロに取り組むなど、環境に配慮しながらクオリティーの高いワインを造っている。
問い合わせ先：㈱モトックス
TEL．0120-139-380（お客様センター）
『ワイン王国 134号』掲載
特集 春の風に誘われて 週末に出かけたい日本ワイン旅
2023年4月5日 発売
ワインツーリズムに力を入れるワイナリー、地域初進出のワイナリーなどを訪ねました。さらに、地元のワインがいただける宿やレストラン、カフェなどもチェック。ご紹介するワイン産地は「北海道」「新潟」「長野」「山梨」「東京」「神奈川」です。
★ご購入はこちらから★
text by Miki NUMATA
photographs by Tomokazu MATSUKAWA(main), Shoichi NOSE(Mr.TANABE)
