第四回
波照間島
「最南端の島の波照間ブルー」
波照間島へは石垣島から高速船が波飛沫を飛ばしながら行き交っています。しかし島は外海に位置しているため太平洋の荒波を覚悟しなければなりません。他の島に比べると明らかに船は揺れます。ただ島に到着すると、お酒の好きな方はその甲斐があったと実感するはずです。ターミナルの待合室には幻の泡盛と言われる泡波が飲める店があるからです。ここでまったりしたくなる事もあるのですが、でもそれは勿体無いのです。ここで泡盛やビールを仕入れてニシ浜ビーチへ行ってみてください。歩いて行けます。
ニシ浜の名前から想像すると島の西側にあると思ってしまいますよね。でも実際は北側にあるビーチなのです。これはウチナーグチ(沖縄の方言)で東はアガリ、西はイリ、南はフェーそして北はニシとなるからです。
そのニシ浜ですが、時間帯によって海の色が尋常ではなく本当に真っ青なのです。波照間ブルーと言われる所以がこの海の色。おそらく太陽の位置も関係しているかもしれません。ビーチは北向きで太陽を背にした順光になるので色もくっきり見えるのでしょう。観光客も多くはないので静かに南の島の時間にどっぷり浸かれます。八重山諸島のお勧めビーチの一つです。紺碧の海を眺めながらプハーッとする一杯はたまりません。

最南端の島の海の色は一見の価値あり。まるで絵の具を流したような波照間ブルーの海です。

沖縄のビーチにパラソルは必需品です。自然の浜なので準備が大事になります。

島の民宿などの宿泊施設から観光客が徒歩や自転車でビーチに集まってきます。
一方最南端の島らしく外海に面した荒々しいイチャンダビーチ(自然の浜)もあります。筆者はヌービ崎にある四畳半ビーチを見つけました。三方を珊瑚石灰岩に囲まれてたどり着くのも一苦労です。泳ぐのはお勧めできませんが、目の前に打ち寄せる太平洋の荒波と音に癒されて、浮世のしがらみから解放されていくのでした。

目の前にときどき打ち寄せる荒波のパワーに自然の凄さと人間の非力を感じてしまう。

ここにたどり着くにはアダンの中の獣道をとことこと進んでいく。

アダンの林を通り抜けると目の前に珊瑚石灰岩の岩場が現れる。その岩場の中にえぐられたような小さな砂浜がある。
著者プロフィール
富山義則(とみやま よしのり)
写真家。自然や歴史をテーマに数多くの作品を手掛ける傍ら、雑誌や商品撮影など、その活躍の場は広い。沖縄はライフワークとして、40年にわたり撮り続け、「琉球古道」(河出書房新社)は、沖縄の歴史遺産を、「沖縄ビーチ大全505」(マガジンハウス)は沖縄のビーチの空気感を見事に切り取った作品として評価が高い。この2冊の写真集は作品とともに、現代写真の研究機関として世界的に知られるアリゾナ大学CCP ( Center for Creative Photography)のアーカイブ候補に挙げられているとなっている。



