「フレデリック・マニャン」の当主フレデリック氏が、現在「ドメーヌ・ビゾ」で醸造を行っている息子のジュル氏とともに来日し、ドメーヌの魅力を再発見するテイスティング会を行った。
マニャン氏はテロワールの声を素直に映し出すことにこだわり、この20年、ビオディナミ農法や醸造面での工夫を重ねてきた。近年の転換は2015年。醸造にアンフォラと古樽を導入したことだ。
![画像1: アンフォラ&古樽熟成で土地の声を映す。『フレデリック・マニャン』](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783513/rc/2019/12/11/25388c4a4259fc1a9167b76ba20e43a88d3783b3.jpg)
「土地の持ち味を覆ってしまう新樽と違い、これらは力のあるブドウの個性を存分に表現してくれる」とマニャン氏。
それぞれで1年熟成させた後にアサンブラージュする。『ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ ラヴォー・サンジャック・アンフォラ 2016年』の熟成は、4割がアンフォラだ。赤果実の風味とストラクチャーが際立っている。
『モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ ルショ・アンフォラ 2016年』はアンフォラが5割。デリケートなアタックとタンニンが表れている。「アンフォラは充実したアタックと香りの力強さを、古樽は余韻の長さを引き出すことができる」とマニャン氏。ワインの風味を補完し合っているのだ。
ジュル氏は言う。「土地の個性がはっきり表れている、父のワインが好き」。今は違う生産者のもとで修行中だが、父とともにドメーヌを担う気持ちが固まっているように見えた。
![画像: フレデリック・マニャン氏(当主・右)、ジュル・マニャン氏(左)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783513/rc/2019/12/11/28540d2902cfcd6ffc217ea4a49533610ff5a523_xlarge.jpg)
フレデリック・マニャン氏(当主・右)、ジュル・マニャン氏(左)
モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ ルショ・アンフォラ 2016年
Morey Saint Denis 1er Cru “Ruchots”
問合せ:テラヴェール(株)
TEL. 03-3568-2415
価格:1万800円(税別参考価格)