大相撲2020年初場所はちゃんこ鍋とワインで熱烈応援!
ちゃんこ鍋といえば、言わずと知れた相撲部屋の代表料理、お相撲さんの元気の源!本来は、相撲部屋で力士が作ったり食べたりする料理はすべて「ちゃんこ」だ。
ちゃんこ鍋の基本は味噌味か塩味の2種類。肉は「2本足でしっかり立つ」ことから縁起ものとして鶏肉が最も多く使われてきた。ほか野菜やきのこ、豆腐、肉や魚がバランスよく入り、火をしっかり通しているので消化も良いから体もぽっかぽかに。具材もたくさん入るから、ワインとの相性は無限!
今回、ちゃんこ鍋とワインの相性に注目したのは、ソムリエ兼ワインディレクターの田邉公一氏。
東京・神谷町にある、九重部屋秘伝のちゃんこ鍋を提供する日本料理店「心・体・技 うるふ」の協力を得て「秘伝九重部屋 虎ふぐの塩寄せ鍋」「虎ふぐ薬膳白湯鍋」「韓国風辛味鍋」の3種のちゃんこ鍋を用意。早速、いろんなワインを合わせてみよう!
寄せ鍋風塩味の鍋は、ワインとの相性が万能
まずは王道、「秘伝九重部屋 虎ふぐの塩寄せ鍋」。鶏ガラだし+塩だけのシンプルスープ。ここに鶏肉、豚肉、鶏団子、エビ、キノコ、水菜、ネギ、ゴボウ、大根、ニンジンと、山海の恵みをギュ~ッと盛り込んで煮込む。
<田邉> いい香りですね~。まずスープから。イイだしが出てます! ハフハフ。肉団子、豚バラ、エビ……野菜もたっぷりですね。このちゃんこ、ワインとの相性万能です。シンプルな鶏ガラに具だくさん。「具材が味を作る」タイプな ので、具とワインの共通点を探すと、ワインが合わせやすいですよ。
『シャンパーニュ・シャトー・ド・ブリニ・グランド・レゼルヴ・ブリュット NV』は、土壌 由来のミネラル感や土っぽいニュアンスがあるので、肉はもちろん、魚介や根菜とはよく合いますし、う~ん、旨味たっぷりのスープともイイです!
『カルメネール・カベルネ 2016年』は、野菜やドライハーブのニュアンスを持つので、
野菜はもちろん、鶏団子にもぴったり。カルメネールはタンニンがやさしいから、白身肉や
地味深い鶏スープによく合いますね。
『グランポレール 長野シャルドネ 2018年』も、いいですね。穏やかで飲みやすいワインなので、ちょっとスープが煮詰まってきたころも美味しい。
また『プロセッコNV』のフレッシュな味わいはエビや葉野菜と合い、果実の甘やかさはだしの旨味とぴったり。
冷蔵庫でしっかり冷やして、鍋が煮えるまでの間にアペリティフとして楽しんでもいいなあ。
心地いい酸味とアフターのほろ苦さが魅力の『キュヴェ・マリー・クリスティーヌ プロヴァンス ロゼ 2018年』はミネラル感があって魚介とよく合いますし、タンニン分が鶏肉に同調。
ジューシーな鶏団子とともに口に含むと、だしと肉の旨味が、口の中にじわじわと広がります。
寄せ鍋風のちゃんこ鍋は、家庭では最も作りやすく、好みでアレンジしやすい鍋ですよね。
具材に合わせてワインを選んだり、このワインを飲みたいからこの具材をチョイスしたり、
いろいろ楽しめますね!