西オーストラリア州政府と、輸入元「GRN」の共催によるオンラインセミナーが開催された。ファシリテーターはソムリエの岩田渉氏が務め、「スワン・ヴァレー」のシュナン・ブラン、「マーガレット・リヴァー」のカベルネ・ソーヴィニヨンがフォーカスされた。

画像: 岩田渉氏 「THE THOUSAND KYOTO」シェフソムリエ。第4回アジア・オセアニア最優秀ソムリエコンクール優勝

岩田渉氏

「THE THOUSAND KYOTO」シェフソムリエ。第4回アジア・オセアニア最優秀ソムリエコンクール優勝
画像: スワン・ヴァレーの『リベリアス 2019年』(リバー・バンク・エステート)[左]と、マーガレット・リヴァー・ヴァレーの『カベルネ・ソーヴィニヨン 2018年』(ブラインド・コーナー)。前者は未輸入、後者は輸入元・GRNで3600円(税別)

スワン・ヴァレーの『リベリアス 2019年』(リバー・バンク・エステート)[左]と、マーガレット・リヴァー・ヴァレーの『カベルネ・ソーヴィニヨン 2018年』(ブラインド・コーナー)。前者は未輸入、後者は輸入元・GRNで3600円(税別)

 スワン・ヴァレーは日本ではまだあまりなじみがないが、西オーストラリア州を代表する産地で、南アフリカからもたらされた苗木の栽培からスタートし、200年近くのワイン生産の歴史を持つ。現在はワインツーリズムも発展している。地中海性気候が広がり、ワインに豊かな果実の風味が現れるのが特徴だ。

『リベリアス 2019年』(リバー・バンク・エステート)は青リンゴや火打ち石の香り。キビキビとした活力ある酸が伸び、食欲を刺激する。

「ブドウを早めに収穫することで低アルコール(11.7%)、高めの酸を実現しています。これがこの産地のトレンドです」と岩田氏。「魚介類はもちろん、エスニック料理にも合わせやすいですよ」と食事との相性を伝えた。

画像: 「リバーバンクエステート」のエリック・レンボ氏(右)と、ワインメーカーのディグビー・レビン氏

「リバーバンクエステート」のエリック・レンボ氏(右)と、ワインメーカーのディグビー・レビン氏

 リバー・バンク・エステートのエリック・レンボ氏と、ワインメーカーのディグビー・レビン氏も現地からオンラインでコメントを寄せた。
 「この畑に最初のブドウが植えられたのが1988年。30年以上経っているため今は収穫量が少なく、そのため灌漑や農薬等の化学的アプローチは最小限に抑えています」
 そうすることでワインの品質が上がり、現在はジェームス・ハリデー氏をはじめワイン評論家からも高く評価されている。
 ワイナリーにはレストランを併設し、地元の食材を使った料理とワインのマッチングを提案している。

 西オーストラリアを代表するもう一つの産地が、世界的に注目されているマーガレット・リヴァー・ヴァレーだ。カベルネ・ソーヴィニヨンが主要品種。冬に雨が多く、北方、西方、南方が海に面し、年間を通して涼しい海風が吹き、理想的な栽培条件が生まれる。
 「ワインには緊張感のある酸と集中力のある味わいが備わります。地中海ハーブの香りがあり、食欲をそそる風味が広がりますね」と岩田氏。

 産地を代表する生産者で、クリーンでナチュラルなワイン造りを目指す「ブラインド・コーナー」の『カベルネ・ソーヴィニヨン 2018年』をテイスティングした。
 「黒い果実やカシスリキュール、ハーブなど複雑な香り。この地特有の緊張感のある酸が印象的です」 
 ブドウはしっかり熟しているけれどアルコールは12.5℃と低め。涼しい海風の影響でブドウがゆっくり成熟しているためだ。陰干しブドウを10パーセント加えているため、複雑な風味が生まれている。 

 

画像: 「ブラインド・コーナー」のベン・グールド氏

「ブラインド・コーナー」のベン・グールド氏

 ブラインド・コーナーは2005年に4haからスタートしたワイナリーで、有機栽培と一部ビオディナミを導入している。
 「天然酵母を使用し、添加物は最低限とするなど、人的介入をなるべく避けることで、マーガレット・リヴァー・ヴァレーのテロワールを表現したい」とベン・グールド氏。
 カベルネ・ソーヴィニヨンは、涼しい海風によりブドウがゆっくり成熟する産地特性を反映し、しっかりとした酸味と完熟した果実感が表現されている。
 西オーストラリアを代表する二つの産地、いずれもフレッシュな酸味と旨味が備わる、フードフレンドリーなワインだ。和食にもよく合う軽やかさと複雑性を備えている注目産地のワイン、家庭の食卓でもぜひ選びたい。
 

 

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