「E. ギガル」のロゼワイン『コート・デュ・ローヌ ロゼ』が2020年ヴィンテージからボトルのデザインを一新し、リニューアル。ラベルは淡いロゼカラーに、またワインを注いでいくと下がった液面からボトルのカッティングが現れるという美しい様式。これからの季節、テラスで太陽の光に輝くボトルを眺めながら楽しむのにぴったりだ。
北部ローヌを代表する生産者として名高い「E.ギガル」。シャトー・ヌフ・デュ・パプやコート・ロティ、コンドリューなど、堅牢な造りで信頼が厚い。E.ギガルの魅力は、バランスが良く、常に安定した味わいにある。高級ラインからカジュアルラインまで、一貫して品質が高いのだ。それが顕著に感じられるのが『コート・デュ・ローヌ ロゼ』。サーモンピンクの美しい色合いとフルーティーでまろやかな味は、特に女性に人気が高い。ラベルも今年からロゼ色に一新、さらに可愛らしく変身した。
「フランボワーズやイチゴの香りがアロマティック。バランスの取れた、はつらつとした酸も魅力的です」と、モダンチャイニーズ「ヤウメイ」チーフソムリエの上瀧美佐さんは語る。お店でも多数のロゼを扱うほか、自身もロゼ好きだという。
「ロゼは中国料理によく合います。ホタテのシュウマイやエビ蒸しギョウザ、腸粉などをさらに美味しくしてくれます。このロゼは骨格もきちんとあるので、肉料理にもいいですね。当店は若い女性のお客さまも多いので、色が美しく、料理にも合わせやすいロゼは人気です。可愛いラベルも目を引きますね」
実は上瀧さん、ローヌ地方には素敵な思い出がある。パリで暮らしていた時、週末にこの地を訪れ、1人のんびりとローヌ川を眺めていたのだという。淡い夕焼けの色が今も記憶に残っている。
「フランスでの生活は、とても贅沢な時間でした。カフェでは皆、グラスのロゼワインを楽しんでいて、ワインが日常に溶け込んでいた。素敵だと思いました」
秋にはブルゴーニュ地方のドメーヌで収穫を手伝うなど、よりワインが身近に感じられるようになったという。
このロゼのもう一つの魅力はボトルにもある。ワインが少しずつ空いていくと、光の反射でボトルに施されたカッティングが美しく浮かび上がるのだ。
「これにも、女子心がくすぐられますね!」と上瀧さんは笑顔を見せた。
『コート・デュ・ローヌ ロゼ 2020年』
Côtes du Rhône Rosé
品種:グルナッシュ70%、サンソー20%、シラー10%
希望小売価格:2200円(税込)
*新デザインは2020年ヴィンテージから。2019年以前のヴィンテージは従来のデザインで販売されます
問い合わせ先:㈱ラック・コーポレーション TEL.03-3586-7501
text by Kimiko ANZAI photographs by Tomokazu MATSUKAWA