京都府北部、日本三景の天橋立を望む丹後半島の付け根にあり、海や山に囲まれた与謝野町では、2015年から官民一体となってホップの栽培に取り組んでいる。その与謝野町に2020年10月に誕生したビールブランド「かけはしブルーイング」が、与謝野町のホップを使ったフレッシュホップエール「MINOIRI~Harvest ale 2021~」の製造・商品化を目指したプロジェクトをクラウドファンディングサイトCAMPFIREで実施している。

北半球で一番早くフレッシュホップビールが楽しめる土地

与謝野町は東北など国内の主たるホップ産地に比べて芽吹きが早いことから、「北半球で一番早く、とれたてホップビールを楽しめる可能性」を秘めている地域。とりわけ今年は生育が早く、例年よりも一週間早い6月22日に収穫がスタートした。つまり、収穫したばかりのとれたてホップを使ったハーベストビールが、北半球でいち早く楽しめる土地だ。

画像: 与謝野町で栽培するホップ(画像はクラウドファンディングのプロジェクトから)

与謝野町で栽培するホップ(画像はクラウドファンディングのプロジェクトから)

そのフレッシュホップを使ったビールが「MINORI ~Harvest ale 2021~」。2021年に収穫した与謝野ホップのうち、カスケードとチヌークを使い、丁寧に手摘みしたホップのみずみずしさをいかしたセッションIPAに仕上げる。アルコール度数4.5%の軽い飲み口で、暑い季節に何杯も飲めるドリンカブルなスタイルを目指す。

醸造を行うのは福島県の株式会社ホップジャパン。
同社も早くから福島県田村市でホップ栽培に取り組んでおり、運営する「ホップガーデンブルワリー」では自社栽培のホップを使ったフレッシュホップビールを醸造している。ホップ栽培とフレッシュホップを使った醸造経験が豊富な同社の協力を得て、与謝野町と田村市というホップ産地同士のコラボレーションという形で商品化する。

ビールを飲めば飲むほど海がきれいになる「かけはしブルーイング」

20代の若手メンバーで構成された「かけはしブルーイング」は、地域の資源をいかしたまちづくりを目指す株式会社ローカルフラッグが運営するビールブランド。ビールづくりを通じた地域の課題解決に取り組む中で、増えすぎた牡蠣が天橋立の景観を損ね、牡蠣殻が悪臭の原因となっているという課題を解決するために、牡蠣殻を活用したろ過材の研究開発を大学と共同で進行中。「かけはしブルーイングのビールを飲めば飲むほど、海がきれいになっていく」という未来を描いている。

画像: 与謝野町から見える日本三景・天橋立(画像はクラウドファンディングのプロジェクトから)

与謝野町から見える日本三景・天橋立(画像はクラウドファンディングのプロジェクトから)

将来的には与謝野ホップを使った自社醸造を目指しつつ、現在は理念に賛同するブルワリーの力を借りた委託醸造で商品をリリースしている。

クラウドファンディングを介して調達した資金の使い道は、ビールの製造費や広告費として使われる。2020年6月29日現在のリターンは、ボトルビール4本とオリジナルグラスのセット5,380円から、「MINORI」12本と第1弾商品「ASOBI」12本を合わせた24本セットの36,940円まで7種類。目標金額に満たない場合も実行されるAll-In方式だ。ビールは7月末のプロジェクト終了、8月上旬にかけて配送される予定。

画像: 「かけはしブルーイング」代表  濱田祐太 氏(画像はクラウドファンディングのプロジェクトより)

「かけはしブルーイング」代表  濱田祐太 氏(画像はクラウドファンディングのプロジェクトより)

<かけはしブルーイング代表コメント>

「今回の商品はかけはしブルーイングにとって待望の新商品であり、ホップのまちだからこそチャレンジしてみたかったビールでもあります。とれたてホップを使って毎年、その年ならではのビールを作り続けていきたいと思っています。ボジョレーヌーボーのように、毎年、商品の販売開始を待ち望んでもらえるような定番商品にしていきたいと思っています。そして、商品を通じて与謝野町をホップのまちから、ビールのまちとしてさらに盛り上げていきたいと思っています。」

ホップと地域の資源にこだわり、人と地域をつなぐ「かけはし」になるためにスタートした、かけはしブルーイングのフレッシュホップビールプロジェクト。日本でいち早く飲めるというフレッシュホップビールに期待したい。

【かけはしブルーイング】

Twitterアカウント:kakehashi_brew
ホームページ:https://kakehashi.beer/
プロジェクトページ:https://camp-fire.jp/projects/view/441615

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