1995年、エデュアルド・チャドウィック氏が、カリフォルニアのロバート・モンダヴィ氏とのジョイントベンチャーで立ち上げた『セーニャ』。セーニャはチリ初のアイコンワインとなり、チリワインのすごさを世界に知らしめた。今秋リリースされるセカンドワイン『ロカス・デ・セーニャ』も新たな話題になりそうだ。

画像: エデュアルド・チャドウィック氏

エデュアルド・チャドウィック氏

セーニャの新ヴィンテージと新アイテムに合わせて、チリが誇る食材を使った一皿やチャドウィック氏がこよなく愛す和食との組み合わせにトライした。

『セーニャ 2020年』Seña

画像1: 『セーニャ 2020年』Seña

品種:カベルネ・ソーヴィニヨン53%、マルベック25%、カルメネール15%、プティ・ヴェルド7%
産地:アコンカグア・ヴァレー、オコア
熟成:22カ月(フレンチオーク樽90%〈新樽78%〉、フードル樽10%)
オープン価格

スペイン語で“シグナル”の意味を持つワイン。2020年は比較的温暖なヴィンテージ。色調はきらめきのあるガーネット。フレッシュな果実味、スミレ、ローズマリー、グラファイト(黒鉛)、きめ細かなタンニン、赤系果実を連想させる酸味、スマートでピュアな余韻。

画像2: 『セーニャ 2020年』Seña

『ロカス・デ・セーニャ 2020年』Rocas de Seña

品種:マルベック38%、シラー25%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%、グルナッシュ14%、プティ・ヴェルド8%
産地:アコンカグア・ヴァレー
熟成:22カ月、フレンチオーク樽〈新樽65%〉
オープン価格

岩(ロカス)の多い土壌にちなんで命名されたワイン。マルベック主体で、特別な区画のシラーやグルナッシュをブレンド。紫を帯びた色調、豊かな粘性、ユーカリ、スパイス、ロースト、モカ、バルサミコの香り。シルキーなタンニン。のどの奥にアルコール由来の温かさ、フレッシュでみずみずしい余韻が続く。

※『セーニャ』はボルドーのネゴシアン経由で販売されている。ファーストワイン『セーニャ 2020年』と、セカンドワイン『ロカス・デ・セーニャ 2020年』は、2022年9月に全世界に向けてリリースされる予定。

「セーニャ」

画像: 『セーニャ』が生まれる畑
『セーニャ』が生まれる畑

太平洋から40km内陸のアコンカグア・ヴァレーに位置し、1998年、48haの畑にフランス・ボルドーの主要品種とカルメネールを植樹。2005年からビオディナミ(注1)を導入。国際的評価を得た「ベルリン・テイスティング(2004~14年)」、ワインの熟成能力を証明した「ヴァーティカル・テイスティング・ツアー(2011~12年)」で世界にその名を知らしめ、2015年&2018年ヴィンテージはパーフェクトスコアを獲得(注2)。2022年にセカンドワイン『ロカス・デ・セーニャ』をリリース。

注1:オーストリアの人智学者、ルドルフ・シュタイナー(1861~1925年)が提唱した有機栽培農法。太陰暦に従い、宇宙のリズム、天体の運行に合わせて農作業を行う
注2:ワイン評論家ジェームズ・サックリング氏のサイト「JamesSuckling.com」で100ポイントを獲得した

ワインと和食のマリアージュ① 前菜、サラダ

画像: ワインと和食のマリアージュ① 前菜、サラダ

【料理】「アボカドとサーモンの和風サラダ、パクチー添え」(写真左)
チリ輸出量上位のアボカド(セーニャの畑でも栽培)とサーモンを使った簡単サラダ。

★マリアージュ★
サラダの味付けに使ったポン酢とワイン双方に共通する酸味がとてもよく合い、つなぎ食材のパクチーが、セーニャのミントやハーブの要素をさらに引き立て好印象。

【料理】「レンコンの梅肉和え、白ゴマ添え」
歯ごたえのいいレンコンに、ハチミツ南高梅の梅肉を和えた一皿。

★マリアージュ★
南高梅のマイルドな酸味とワインの酸味が馴染む。アクセントに使った白ゴマの焙煎した味わいは、新樽由来のロースト風味と調和。セーニャの守備範囲の広さを証明した一品。

ワインと和食のマリアージュ② ウナギ

画像: ワインと和食のマリアージュ② ウナギ

【料理】「ぬきウナギ」
白焼きしたウナギを蒸して余分な脂を取り去り、合わせだしで炊き上げたウナギ。

★マリアージュ★
『ロカス・ド・セーニャ』のスパイシーさやアーシーさが、旨味のある合わせだしと相乗。つなぎ食材の和柑橘・紀州産香山椒(さんしょう)は、ウナギと絶妙なバランス。

ワインと和食のマリアージュ③ 鴨ロース

画像: ワインと和食のマリアージュ③ 鴨ロース

【料理】「鴨ロースのくわ焼き」
合鴨ロースに酒、醤油、みりんを使った甘辛タレを絡ませた一皿。

★マリアージュ★
数種のブドウ品種をブレンドし完璧なスタイルを表現している『セーニャ』と、日本の伝統食材を使って仕上げた甘辛だれの“セイボリーな味わい”が渾然一体となる。美味しさと同時に、ワインが口中の鴨の脂分を洗い流してくれる印象も!

今回は、マリアージュのお助け役 “つなぎ食材(ブリッジ食材)”として、和風調味料の実山椒やワサビ、ゴマなどを活用。レモンやライムもワインの酸味とのブリッジ役をしてくれるので、これらを使いこなせば、チリのアイコンワインとのマリアージュが楽しめる!

ワインの問い合わせ先:
ウィラハン麻未 E-mail: whelehan@gol.com

text&photographs by Fumiko AOKI

This article is a sponsored article by
''.