エノログ(ワイン醸造技術管理士)として、豊富な経験と深い知識で日本ワインの発展に尽力された川邉久之氏が、令和4年12月2日に逝去されました。(享年59)
ここに謹んでお悔やみ申し上げます。

川邉氏は、1963年愛知県生まれ。カリフォルニアのナパ・ヴァレーで15年間ワイン醸造に携わり、帰国後は国内ワイナリーの醸造コンサルタント、醸造専門学校講師、ワイン品評会審査員、株式会社高畠ワイナリー 取締役製造部長を経て、2019年に「ŒNOLUTION(エノリューション)」を設立。

高畠ワイナリー時代には、栽培・醸造責任者として、山形、そして高畠の魅力とブランド力を発信すると同時に、エノログとして、技術面からも日本ワイン全体の品質向上に力を注ぎました。

画像: 『ワイン王国95号』高畠ワイナリー取材記事より

『ワイン王国95号』高畠ワイナリー取材記事より

2012年には、本誌で「山形発!ワイン文化創造記」を連載(全6回)。高畠の地そのものの魅力を国内外に発信しようと取り組み、ワイナリーの今を伝えました。

2019年の独立後、『ワイン王国117号』巻頭特集「日本ワイン 注目のグラン・クリュ」では、日本のグラン・クリュを検証、執筆。エノログとして、カリフォルニアや日本各地で活躍した川邉氏ならではの視点で日本ワインの“グラン・クリュ”を語りました。

画像: オンラインセミナーの様子

オンラインセミナーの様子

また、この「日本ワイン 注目のグラン・クリュ」を教材に行ったオンラインセミナーでは、第1回は「山形」、第2回は「山梨、京都」、第3回は「広島の三次、熊本の菊鹿、大分の安心院」について講義を展開。

画像: 『ワイン王国123号』の第一特集「日本ワイン ブラインド・テイスティングで選んだ 本当に美味しい63本」にもテイスターとして参加。日本各地から集まった215 本を官能評価で採点し、ほかテイスターとともに63本を厳選した

『ワイン王国123号』の第一特集「日本ワイン ブラインド・テイスティングで選んだ 本当に美味しい63本」にもテイスターとして参加。日本各地から集まった215 本を官能評価で採点し、ほかテイスターとともに63本を厳選した

エノログとして日本全国を駆け巡る川邉氏ならではの裏話など、本誌では語り切れなかった貴重な情報をオンラインセミナーでたっぷりと語ってくれました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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