チリのワイナリー85社で構成する「ワインズ・オブ・チリ」は、2012年から日本各地で「プレミアム・チリ」試飲セミナーを実施してきた。これは中高価格帯チリワインの情報を提供するとともに、実際に試してもらい、飲食店などでもっとチリワインの扱いが増えることを狙った活動である。
その活動の一環として、23年2月にはワインの輸入販売活動に携わる人やワイン愛好家を対象にした「チリワイン・エキスパート検定試験」を実施した。
21年10月からワインスクールのインストラクターを対象にしたチリワイン勉強会を重ね、22年8月のチリ産地研修を経て、紫貴あきさん(アカデミー・デュ・ヴァン青山校講師)、元場章人氏(レコール・デュ・ヴァン講師)、星山厚豪氏(アカデミー・デュ・ヴァン大阪校講師)の3氏が「チリワイン・マエストロ」に認定された。
この3氏による「チリワイン特別講座」が22年11月から23年1月にかけて開講され、約150人が受講。講座受講者のうち69人が23年2月の「チリワイン・エキスパート検定試験」(監修・野坂昭彦氏)を受験した。
「チリワイン・エキスパート検定試験」の内容は「筆記」と「試飲」。筆記はチリワインの歴史、品種、産地特性、生産者などに関する4択問題(16問)、記述問題(8問)、論述問題(2問)。試飲は白ワイン1種、赤ワイン1種。
22人が「チリワイン・エキスパート」に」認定され、特に成績優秀だった9人がチリ共和国大使公邸で行われた認定証贈呈式に参加した。