イタリアの南に位置するアブルッツオ州。最も生産量が多いのが赤のモンテプルチャーノ・ダブルッツォだ。アブルツォ州ワイン保護協会の会長アレッサンドロ・ニコデミ氏が来日し、講師の林茂氏とこのワインの熟成を知るマスタークラスセミナーを開催した。

画像: 来日したアレッサンドロ・ニコデミ会長(右)。セミナーの講師を務めた林茂氏(左)

来日したアレッサンドロ・ニコデミ会長(右)。セミナーの講師を務めた林茂氏(左)

登場したのは2017年、13年、12年、11年、10年、06年。17年は紫色の花や果物、ハーブが感じられ、スッキリした味わい。13年はヴァニラの風味やタンニンが力強いが、熟成による甘さも感じる。12年は丁子や森の下草など閉じたニュアンス。11年はスパイスの甘い香りと、滑らかな飲み心地。10年は酸が残り、タンニンは滑らか。06年はまだ果実味に溢れている。17年を経た今も枯れた感じはなく、フレッシュ。想像を超える長期熟成ができることが証明された。

セミナーではDOPピアーヴェチーズの紹介もあり、DOP保護協会責任者のキアラ・ブランダリーゼさんがその魅力を語った。ピアーヴェはヴェネト州ベッルーノ県の原料で造られた牛乳製ハードチーズ。熟成により4段階に分類され、若いタイプは牛乳の香りが漂うフレッシュな味わい、熟成タイプは旨味や香ばしさが広がる。

セミナーの後にはアブルツォ州ワインのテイスティング会が開催され、約20生産者のワインが紹介された。

画像: アブルッツォ州ワインの熟成を知る

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